【大阪杯】優勝:ダイワスカーレット

2008(平成20)年4月6日 G2・阪神競馬場 芝2000m フルゲート16頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (9) ダイワスカーレット 牝4 56.0 安藤勝 1.58.7 34.8 498(+12)
2着 (8) エイシンデピュティ 牡6 57.0 岩 田 3/4 34.7 498( +2)
3着 (6) アサクサキングス 牡4 59.0 四 位 1/2 34.9 504(+16)
4着 (11) ドリームパスポート 牡5 57.0 松 岡 アタマ 34.6 476( -4)
5着 (5) ブライトトゥモロー 牡6 57.0 小牧太 ク ビ 34.8 512( +2)
  • 牡馬も含んだ古馬との初対戦となった暮れの有馬記念では、チョウサンの逃げによってダイワスカーレットは先団からのレース。だがこの馬は現状、自分でレースを作ってこその馬。逃げの形が最も合っている。安藤騎手としては控えることも考えていたと思うが、ここは馬の気分任せ。最低限、暴走を防ぎペースをキープするために手綱を絞る必要はあったが、馬の行く気のままエイシンデピュティを抑えてハナを奪う。
  • そしてダイワ兄妹が大得意のペースに持ち込むことに成功。400m経過後からのラップは、最速が11.5、最も遅くて12.3とプラスマイナス0秒8の範囲で推移するワンペースの展開。しかも、トータルのレースタイムは1分58秒台で決して遅くなっていない。ある程度速くて、息を入れられないペース。これは兄ダイワメジャー同様の持ち味である、しぶとさ、底力が生かせる理想的なラップ。ただ、道中2番手につけたアサクサキングスの動き方次第では、スカーレットにとって苦しい展開になるとも思われたが、四位騎手は徹底マークで直線勝負に賭ける作戦だったのだろう。直線まで突っかかる馬もなく、マイペースでスムーズなレースができたのも大きかった。
  • そして直線でもこの馬の持ち味が発揮された。満を持して仕掛けるキングスに外から抜かれかけるが、ここでさらに2段ロケットを噴射。アッサリと突き抜けてゴール前は余力たっぷりで快勝。ダイワスカーレットの真骨頂は、確実に直線で伸びる脚が残っていることだろう。脚をためていたはずの後ろに位置していた馬に直線で並ばれても、そこから突き放してしまう脚を持っている。しかも上がり33秒台を堅実に出せる。前に位置取ってそこからさらに脚を使えるのだから、これでは後続はお手上げだろう。スカーレットは距離適性の広さ、確実に直線で脚が残せるという点で、兄をも凌駕する可能性を秘めている(実際、有馬記念では先着したが)。
  • さらに、今回は別定戦で多くの牡馬とは1キロ差だったが、定量戦のG1では牡馬との斤量差は2キロ。馬体重もプラス12キロと増えていたものの太め感はなく、叩かれた上積みは大きいだろう。次走に向けて視界は大きく開けた。しかし、相変わらず道中行きたがるところは課題と言えば課題か。完全に安藤騎手の手の内に入ったとき、この馬は死角なき最強馬となるだろう。
  • 2番人気メイショウサムソンは6着…。先団を視界にとらえつつ、いざ追い出すと全く弾けなかった。有馬記念に続く見せ場なき敗退は、この馬の評価を見直さなければならない契機となるだろう…。それにしても、私は武豊騎手のこの馬の乗り方が気に入らない。もっと積極的に仕掛けて行ってもいいのではないか…。サムソンはもちろんだが、インティライミ、サンライズマックスら、この底力が求められる展開で負けてしまった馬たちは、力不足としか言いようがない。G1レベルでは力負けしてしまうだろう。サンライズマックスに関しては展開がはまればという期待もあるが…。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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