【桜花賞】優勝:レジネッタ

2008(平成20)年4月13日 G1・阪神競馬場 芝1600m フルゲート18頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (15) レジネッタ 牝3 55.0 小牧太 1.34.4 34.5 432(-4)
2着 (18) エフティマイア 牝3 55.0 蛯 名 1/2 35.4 420(-10)
3着 (13) ソーマジック 牝3 55.0 後藤浩 ク ビ 34.8 490(-2)
4着 (8) ハートオブクィーン 牝3 55.0 ク ビ 35.6 458(-10)
5着 (9) リトルアマポーラ 牝3 55.0 武 幸 ハ ナ 34.3 466(+8)
  • まず回顧の前に、98年以降の過去10年と今年の計11回の桜花賞を対象として、阪神改修前後で勝つために必要な能力がいかに変わったかを概観してみたい。
  • 注目は、後半800mの時計、特にラスト800mから200mまでの区間。最後の200mでタイムが大幅に落ちるのは共通しているが、後半に突入してからの600mの時計の推移が改修前後では大きく違う。07、08年では徐々にタイムが速くなっていき、加速がついていく(07年12.0-11.6- 10.6。08年12.1-11.7-11.6)のだが、04年を除き改修前は8回中6回でラスト1000mから1200m区間で一旦ラップが遅くなり、そのうち5回で1200〜1400mで再びタイムが上がっていた(例・05年11.9-12.0-11.5)。
  • つまり、グラフで描くと、改装前は後半に入ってその後の3ハロンのうち残り1000〜1200mを頂点とするようにしてペースが一旦緩やかになり再び速くなる。対して改修後は段々と加速していき右肩下がりのグラフになる。これは勝負どころが変わったことを意味する。
  • コースの改修の結果、外回りの直線が122m延び、4角のカープが緩やかになり、3〜4角が682mとなった。つまり、かつての3〜4角はカーブがきつく、また小回りでゴチャつくために各馬仕掛けが難しく、直線手前までペースが上がらず短い直線での勝負とならざるを得なかったが、改修で緩やかなコーナーでジワジワと各馬が動き始めラップが速くなり、直線でさらに本気の追い比べが繰り広げられるというように変わっている。
  • このことのレースへの影響だが、改修前は勝負どころがラスト600mからの一瞬の脚が必要となっていたのに対して、改修後は800mから緩やかに脚を使いつつ、最後まで伸びなければならないため、むしろマイル戦でもスタミナがある程度要求されるレースとなっている。桜花賞は長く一定の速い脚を使うことが求められるレースとなった。
  • 以上をふまえて今年のレースを見てみたい。レジネッタは、2歳時は前で競馬をしていたが最近は脚をためる戦法に。届ききれないレースが続いたがしぶとく伸びるという点では長く一定の早い脚が使えるタイプで現在の桜花賞には最も合っていたのだろう。2着エフティマイアも徐々に加速をしていくタイプで現在の桜花賞向き。勝った新潟2歳S(Jpn3)のラップタイムも前述の右肩下がりでジワジワと加速していくレースだった。敗れたクイーンカップ(Jpn3)は、残り600〜800mに急激に速くなり、ジックリと脚を伸ばして行きたいこの馬には合わなかった。
  • 一方、現在の桜花賞の展開に最も苦しんだのは、短い区間で一瞬の脚を使いたいオディールだっただろう。1番人気トールポピーはチグハグ。後方に位置取って末脚に賭けたが、末一手の馬ではないだろう。前で堂々とレースをして欲しかった。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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