【皐月賞】優勝:キャプテントゥーレ

2008(平成20)年4月20日 G1・中山競馬場 芝2000m フルゲート18頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (6) キャプテントゥーレ 牡3 57.0 川 田 2.01.7 35.2 446(-18)
2着 (1) タケミカヅチ 牡3 57.0 柴田善 2 1/2 34.7 498(-6)
3着 (9) マイネルチャールズ 牡3 57.0 松 岡 ハ ナ 35.0 450(-2)
4着 (5) レインボーペガサス 牡3 57.0 安藤勝 ク ビ 34.3 480(-6)
5着 (16) レッツゴーキリシマ 牡3 57.0 ク ビ 35.5 460(-2)
  • キャプテントゥーレの見事な逃げ切り。このレースのポイントはハッキリしている。1400m通過タイムの1:26.5。これに尽きる。このタイムは過去20年で89年、03年と並ぶ最も遅い通過タイム(ちなみに89年は不良馬場なので参考外とも言える)。1000m通過タイム61.4もペースを知る上で重要な指標となるが、それ以上に皐月賞の1400m通過タイムは重要な意味を持つ。なぜならばこの時点で残りは600mしかないからである。
  • ここまでスローで進むと、後方馬はよほどの脚を使わなければ楽に進む先団を捕らえることは困難。ラスト3ハロンの時点で、単純計算なら6馬身1秒とすると6馬身後ろの馬は逃げ馬よりも1秒以上速い上がりを使わなければならない。目測で残り600m時点でトゥーレから6馬身圏内にいた馬は、レッツゴーキリシマからマイネルチャールズまで7頭。これらの馬はトゥーレよりも1秒速く上がることで、逆転可能と一応は言える。一方でこれより後ろの馬は1秒以上上回る必要があり、切れ味が鈍る荒れた時計の掛かる馬場では非常に難しい。実際、最速の上がりを使ったレインボーペガサスでも勝ち馬の上がりを0秒9上回ったのが最高だった。この時点でまず後方の馬は勝負から脱落した。
  • では、6馬身圏内の馬たちにチャンスがあったかというと、こちらも容易ではない。まず、もともとトゥーレの上がりを1秒上回るような切れるタイプの馬がこれらの中にはいなかった。切れ味で勝負できないので先行するわけで、当然と言えば当然だが…。実際、先の7頭のうち最速の上がりはチャールズの35.0で勝ち馬と僅か0秒2の差。しかもチャールズは6馬身圏内ギリギリにいて、逆転までは到底無理。後方の馬も先団の馬も切れ味を封じられた状況。トゥーレが余力を蓄え、この1400m時点にたどり着いた時点で勝負はついていた。
  • 1400mから一気に1秒以上ラップタイムが上昇してラスト600mのヨーイドン。この馬もここから目覚しい上がりは出せないとしても、荒れた馬場、スローでゴチャついた中を34秒台で上がれる馬はそうはいないことを考えると、35秒台で走れば十分。川田騎手曰く「ためてもバテないが切れない。だったらハナに立って」という作戦が完全にはまった。川田騎手、ペースを察知して動くことが本当にうまい。
  • 3着マイネルチャールズ。打倒社台を目指している岡田氏だけに、社台ワンツーは悔しいところ。スタートして出たなりという感じで前にスズジュピターを置く形。無理に出ようという意思表示こそなかったものの、ジュピターの後ろに閉じ込められ馬群の中。少なくともこれで外に出すという選択肢を失ってしまった。中山を使い続け準備万端。調教も完璧で状態はピーク。陣営は明らかにここ狙い。それが不完全燃焼…。例えば逃げ馬の直後、2番手でも同じだけの上がりを使う馬。ハッキリ言ってもっと前にいれば勝ち負けになったと思う。非常に残念だ。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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