【マーメイドS】優勝:トーホウシャイン

2008(平成20)年6月22日 G3・阪神競馬場 芝2000m、フルゲート16頭、雨・重

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (8) トーホウシャイン 牝5 48.0 高 野 2.03.5 36.5 478(-2)
2着 (2) ピースオブラヴ 牝6 52.0 福 永 1 1/4 37.5 434( 0)
3着 (4) ソリッドプラチナム 牝5 53.0 1 1/4 37.0 430(-4)
4着 (6) ブリトマルティス 牝4 53.0 武 豊 37.9 438( 0)
5着 (5) ベッラレイア 牝4 56.0 秋 山 38.7 452( 0)
  • 1000万条件で勝ちきれない競馬をしていた馬が最低人気で重賞制覇。「48キロと馬場適性」と言ってしまえばそれまでだろうが…。予想通り、敗れた陣営は常套句として馬場を言い訳。レースのラップタイムを参照すると、確かに道中、淀みないとはいえそれほど厳しいタイムではなかったにもかかわらず、ラスト600mで12秒台に終始してしまったのは、馬場の影響であると言うことは可能だろう。だが、特に有力馬は実績から期待されるレースが全くできなかったことは重い結果であり、負け方も非常に情けない内容だったことは厳粛に受け止める必要があるだろう。馬場の影響はともかく、この敗戦はかなり深刻に受け止めた方がいいのではないか。
  • 1番人気で5着のベッラレイア。久々を叩かれてこのメンバーなら勝つことが今後の展望を考える上では絶対条件。馬場のことも考えて中団からレースを進めた。4角では手ごたえ良く仕掛け始め、圧勝というムードすらあったが、その後全く弾けず。秋山騎手の乗り方は悪くなかったと思うが、絶好の位置から反応がないまま後退したのはあまりに淡白。初の重馬場も、G1を目指すにはここで見せ場ぐらい作らなくては…。休み明け2戦目だが、今後に向けた収穫が全くないレース。不可解な負け方で3歳時のことは別として、馬の力を再度評価し直すべきかもしれない。だからこそ、もし秋山騎手が降ろされてしまうのであれば、それも少々違う気がする。
  • 6着2番人気のザレマに関しては多少不満。内容としてはベッラレイアと同じく直線勝負でアッサリ白旗。こちらも馬の力に疑問符が付きかねないが、それ以上に作戦に疑問。この馬は前々で早めのスパートによる地力勝負が、このところの好走パターン。しかし、今回は中団から。さらにいただけないのはベッラレイアの後ろにいたこと。切れ味で上回る馬を終始前に置いてしまっては、仮に良馬場であったしても勝ち目はない。京都牝馬S2着時の和田騎手の腕っ節を見込んでの起用だろうが、これでは人馬双方の長所が減じてしまうのは必然。こちらも収穫のないレースとなってしまった。
  • この2頭はここを叩き台にもっと上を目指してした馬。言い方は悪いがハンデ戦とはいえこんなところで苦戦しているようでは…。ベッラレイアは馬場、ザレマは乗り方という点で再考の余地あるが、負けたこと、それも馬券圏外という事実はあまりにも重いと思う。馬券云々は別として競馬ファンして少し残念。
  • 勝ったトーホウシャインは中団後ろ。4角で叩きあいが始まると、この馬だけはインに固執。ササリ癖があることでラチ沿いを選択したのだろうが、距離損を防ぎ、この時全く脚を使わずに楽々とペースに乗れた。残り300mで各馬が力尽きる一方、この馬は脚を爆発。勝因と言えばこの4角で脚を温存したまま位置をキープできたことと、ワンテンポ遅らせた仕掛けで各馬がバテた後に脚が使えたことだろう。これによりただ1頭の36秒台の脚を引き出した。高野騎手初重賞。4キロ近く落としての騎乗だったが、チャンスをモノにした。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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