【ラジオNIKKEI賞】優勝:レオマイスター

2008(平成20)年7月6日 G3・福島競馬場 芝1800m、フルゲート16頭、雨・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (4) レオマイスター 牡3 53.0 内田博 1.46.8 35.0 482(+ 2)
2着 (11) ノットアローン 牡3 57.0 蛯 名 ク ビ 35.2 464(- 4)
3着 (16) ダイバーシティ 牡3 53.0 横山典 アタマ 34.8 450(- 6)
4着 (7) スマートギア 牡3 53.0 津 村 1/2 34.1 448(+ 2)
5着 (15) ハンターキリシマ 牡3 52.0 野 元 3/4 34.7 418( 0)
  • まずレースを評価する前に、このレースの3歳路線における意味、位置づけを考えみたい。春シーズンの重賞とこのレースが異なる点は、後半の「持久力」が求められる点である。福島は小回りで、3角の残り800mからスパートが始まる。この仕掛けどころの早さゆえに長い脚が必要とされ、持久力がポイントとなる。さらに梅雨の時期にも重なり、馬場の面からも底力勝負の様相。実際、今回も後半にかけて緩やかな下り坂を描くように徐々にラップが上がり「長くいい脚」が求められる展開だった。
  • この点から考えると、このレースの意義とは、春シーズンでは試されることの少ない「持久力」を知ることと言えそうだ。どちらかと言えば、春二冠は持久力よりもスピード、瞬発力が重要な要素となっている。しかし、菊花賞を含めて秋の中長距離路線では持久力、底力がキーワードとなる。そう考えると、このレースは春に間に合わなかった馬たちの上半期の「最後の」レースとして消極的にとらえるのではなく、むしろ秋に向けた「始まり」の一戦として考えるべきなのだろう。それがこのレースの位置づけなのではないか。とはいえ、メンバーのレベル自体は別の話であり、この後G1で活躍したのは去年のロックドゥカンブぐらいなのだが…。(そうなるとハンデ戦という「異色の」斤量設定は馬券的な面白さは別として、秋に向け現時点での能力を測る場としてこのレースを考えるならば若干の疑義を持たざるを得ない…。)
  • さて、以上からこの先のことも含めて上位馬を評価したいとは思うのだが、正直ハンデ戦であること、今まで活躍馬がほとんど出ないことを考えると非常に難しい…。勝ったレオマイスターは、マイルを中心として活躍していた馬。この日は、手ごたえよく手綱を抑えながらの中団追走。徐々に上がるペースにも労せず付いて行き、競り合いを制した。ここまでNZT5着ぐらいが目立つ成績だったが、先述の様にこのような持久力が求められる展開が合っているという事だろう。距離は伸びても対応できそうで今後に向けて収穫。
  • 他方、2着ノットアローンは展開合った。若葉Sでは逃げて同様に淡々としたペースで段々と速くなるレースを経験済み。底力が試される展開が合う。教育の意味でも控え競馬が続くが、自分でそういうペースを作っていってもいいかもしれない。3着ダイバーシティはスタート後に大外枠からうまく馬群の後ろを突いて最内に進路を切り替えロスなく進んだ。ただ、勝ったレオマイスターはギリギリ芝のいいところを伸びたが、こちらは馬場の荒れたところを走らざるを得なくなったのが最後の叩きあいに響いたか。前走では11秒台が続く上がり3ハロンを見事に差し切ったが、直線に入った途端にラップが1秒近く速くなるという東京特有の凝縮された600mでの末脚勝負しか経験しておらず、ジワジワと後半に速くなっていく流れは未経験だったのも敗因。だが、悲観する内容ではない。むしろ、3戦目に今までと違うタイプのレースが経験できたのは大きい。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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