【七夕賞】優勝:ミヤビランベリ

2008(平成20)年7月13日 G3・福島競馬場 芝2000m、フルゲート16頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (9) ミヤビランベリ 牡5 53.0 吉田豊 1.59.8 35.8 494( 0)
2着 (11) ミストラルクルーズ 牡5 53.0 柴田善 3/4 35.5 490( -8)
3着 (7) マイネルキッツ 牡5 54.0 後藤浩 ハ ナ 35.3 492( +8)
4着 (10) キャプテンベガ 牡5 55.0 吉田隼 1 1/2 35.8 450( +8)
5着 (2) ヴィータローザ 牡8 56.0 蛯 名 アタマ 35.7 466(-18)
  • 前日土曜日、福島まで行ってきたが、この時期らしく馬場状態の差が内と外で明確になっている印象。インは見た目にも荒れており、後方からの馬は多少距離をロスしても外に出す馬が多く、そして実際よく伸びていた。それでも、外に出すにしても距離損を防ぎ、ギリギリ馬場がいいところを回りたいところ。事実、あまりにも外を回しすぎてしまうと、馬場の中ほどを走る馬を差し切れない場面も多くあった。
  • 今の福島ではラチから10頭分、そのちょうど真ん中あたりがグリーンコース。馬場状態も良く距離のロスもそれほど被らないで済むところ。一方で、多頭数で小回りだと当然コースを巡る争いも激しくなる。スローの団子状態で進んだ場合はなおさらだろう。その場合には道中の位置取りが、よりよいコースを選択するためには重要となる。前にいる馬は先に進路を奪うことができるためだ。逃げたミヤビランベリはうまくスローペースに落とし込むと同時に、この馬場のアドバンテージも手に入れることができたのがまずは勝因だろう。
  • 展開としては、前半800mから徐々にペースが上がっていく長い区間での上がりの競馬。有力馬の一角カネトシツヨシオー、グラスボンバーは中団より後ろで、各馬動きづらいところもあっただろう。結果、絡んでくる馬も不在で逃げ馬には漁夫の利。特に注目すべきはラストの600m〜400mでの11.7。福島の中距離のパターンは、仕掛けどころが3角と比較的早いため最後まで脚がもたず、直線ではバタバタになって底力勝負となるというもの。しかし、今回の11.7は他場開催時を除いて過去20回で2位の速さ。しかも、逃げ馬がこれを記録したということは、いかに逃げたミヤビランベリが楽に直線に入ることができたかを物語っている。さらに3角から4角での隊列をビデオで見ると、いかにミヤビランベリに絶好の展開だったかがよくわかる。
  • まず、後方の馬たちは徐々にピッチが上がる中、必死に手綱を動かして追い上げようとするものの、前は楽に進んでいただけになかなか追いつかない。キャプテンベガら中団より前の馬は、前を行くミヤビランベリは力関係から見て無理に追いかける必要はない。むしろ、後ろの有力馬たちを警戒し早めに動いて最後脚が足りなくなることを恐れギリギリまで仕掛けを待ってしまった。結果、持ったままミヤビランベリは楽々と逃げ切りを決めることができた。
  • 期待のキャプテンベガは4着。先団の位置にいたのは良かったが、最後タレてしまったのは力不足か。本当は4角あたりでまくっていく、自分で勝ちに行くような競馬をして欲しかったと思うのだが…。結果として逆転は難しかったかもしれないが、大事に乗りすぎた。1番人気カネトシツヨシオーは6着。石橋騎手はもう少し早めに動いても良かったと悔いたが、今の馬場状態でこの馬の切れ味がどこまで生かせたかは微妙。何よりも展開が合わなかったという一言に尽きるだろう。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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