【札幌記念】優勝:タスカータソルテ

2008(平成20)年8月24日札幌、G2・芝2000m、フルゲート16頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (5) タスカータソルテ 牡4 57.0 横山典 1.58.6 34.3 450( -4)
2着 (4) マツリダゴッホ 牡5 57.0 蛯 名 ク ビ 34.9 478( -2)
3着 (3) フィールドベアー 牡5 57.0 秋 山 1 1/4 34.9 498( 0)
4着 (6) アドマイヤタイトル 牡6 57.0 安藤勝 2 1/2 34.6 512( +8)
5着 (8) メイショウレガーロ 牡4 57.0 岩 田 3/4 35.8 456( -4)
  • 逃げたコンゴウリキシオーは今回も迷いのない競馬。自らの力の衰えを感じつつも、自分のベストの形でレースに挑むこの姿勢は立派だ。ハイペースで行ききる逃げとなり、1000mは58秒台と無謀とも思える数字。この中でマツリダゴッホ、道中はリキシオーから8馬身以上離れた馬群の中団に位置。ハイペースの中、特に自ら動くことなく進み、残り600mあたりから蛯名騎手、いつもの早めスパートのパターン。今回は勝ち負けにはこだわる必要のないレース。また、ハイペースでも押し切れる自信もあったのだろう。4角目掛けて堂々と徐々に前へ進出。コンゴウリキシオー、淀みないペースで淡々と行きたいマンハッタンスカイらはこのタイミングで外からかわされると厳しい。
  • 例えとしてスケールが違うため妥当かは別としても、ディープインパクトと同じくゴッホも、早目上昇で慎重に乗りたい先行馬の戦略を台無しにしてしまうタイプ。この後の脚の違いは、ゴッホとディープには歴然として差があるのだが…。先行馬を潰して4角先頭のいつもの形で直線へ。しかし、最後は体重減も響きタスカータソルテに差され2着。だが悲観する内容ではない。実績を既に残しているグランプリホースにとっては、結果よりも今後を見据えての収穫が求められたレース。ひとまず順調に来ていることを示せただけでも十分。変わらないマクリの脚で路線を賑わせそうだ。
  • さて、勝ったタスカータソルテは虎視眈々と自分の競馬に徹して勝ちを狙った結果。道中、ラップが上がっていったときも手綱を動かさずに追走。この馬は何とも評価が難しい馬で、これで重賞は3勝目だが毎回さほど人気にならない。長所を挙げるとすればスピード決着のレースでも、悠々と追走が出来るところだろう。特に、全体的に速い決着となる中京競馬場は得意で、今年の中京記念でも1分58秒台で快勝した一方、やや重で2分台の決着となった金鯱賞では見せ場もなかった。スタミナというよりも、基礎的なスピードの絶対値が高く、それが求められる展開となれば相対的に他馬に対してアドバンテージが得られる。
  • 今回の後半全体のラップはバテたリキシオーのもの。他の馬の時計は実際はそれよりも速いものだったはずで、このスピードの基礎値が生きる展開。後半、ゴッホのスパートをキッカケに各馬付いていこうと時計が加速する中で無理をせずに脚をためたまま、持ったまま楽々前へ。直線で温存した瞬発力を発揮し、キッチリとゴッホを捕らえた。ペース的にも前半が速く差し有利になり、短い区間での瞬発力が生きる展開となったが、それ以上にこの「スピード豊かな中距離馬」にとって絶好のレースとなった。前半のハイペースに引っ張られレコード決着となったが、この馬は今後も高速決着が見込まれるレースやハイペースのレースでは馬券的に注目する必要があるだろう。ただ、馬券的なこととは別にG1では実績がなく、この馬の古馬路線における評価は難しい。現状、G2以下の安定勢力の評価というところか…。切れ味だけでは、大舞台で勝ち負けはできない。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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