【新潟2歳S】優勝:セイウンワンダー

2008(平成20)年9月7日新潟、G3・芝1600m、フルゲート18頭、晴・不良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (8) セイウンワンダー 牡2 54.0 岩 田 1.35.4 34.4 504(+ 4)
2着 (4) ツクバホクトオー 牡2 54.0 田中勝 1 1/2 35.0 468( 0)
3着 (6) バンガロール 牡2 54.0 石橋脩 ハ ナ 35.3 466(+ 2)
4着 (7) エイシンタイガー 牡2 54.0 勝 浦 1/2 35.1 476(+ 6)
5着 (3) カヴァリエ 牡2 54.0 藤岡佑 2 35.9 486( 0)
  • 不良馬場ながらも前半が47.2。これはマイルになってから3位の速さだった。本当は前に行きたかったセイウンワンダーだろうが、スタートで遅れ気味に出てしまう。だが、岩田騎手は開き直って最後方から慌てずに進む。セイウンワンダーがどれだけの末脚が使えるかはこの時点では不明だったが、ペースの観点から言えば結果的に正解の位置取りだったとも言える。
  • ただ、馬場状態はあくまで不良。ペースから考えれば、確かに直線で後方勢が一気にやってきて前がガラッと変わるようなことも考えられたが、馬場を考えるとそう簡単には差し馬が飛んで来れない状況。それだけに、少しでも馬場のいいところを多くの馬が求め、いつも通りとはいえ外ラチ付近に殺到した。上位馬の多くは確かにこの外を通った馬。しかし、ワンダーの末脚は頭抜けていた。上がりは34秒4。最後の1ハロンの12秒5をワンダーのものと考えると、直線に入って残り600m〜200mが21秒9になる。不良馬場で少なくとも2ハロンのうち、どちらか1ハロンが10秒台という切れ味。前半脚をためていたとはいえ、これはなかなか出せる時計ではないだろう。
  • 新潟のように直線が長いコースでは直線に入ってすぐ仕掛け合いが始まることが多く、ここでどれだけ一瞬の脚を使えるかが問われるのだが、この一瞬の脚は現時点では世代の中でも出色。デビュー初戦こそツルマルジャパンの作り出したペースに脚を使いきれなかったが、2戦目の未勝利戦ではラスト600mで11秒台を連発。ゴーサインが出たときの抜ける脚は見るべき所があった。今回もその豪快な末脚を発揮。それにしても、34.4の末脚はダントツの破壊力。時計自体も不良馬場ながら、デビュー以来徐々に詰めて今回はさらに更新。特に今回は最後方から大外を回って1700mぐらいは走っているだろうということ、最後の1ハロンは12秒5とはいえ最後までしっかりと伸びつづけていることを考えると時計以上に内容は濃く、距離もある程度持つのではないか。ただ1点、不安があるとすればやはりスタート。新馬戦でも出脚がつかなかった。今後はこのあたりが課題となるだろうか。
  • さて、レースは結果的には先行勢は馬場は生かせたもののペースが厳しく、後方の馬はペースは向いたが、よほどの破壊力があるか、上手く立ち回らない限り厳しいという一長一短の様相。2着ツクバホクトオーはシンガリ人気。前走は1200mで平凡な時計での勝ち上がりだったが、外にこだわらず、インをうまく選択してしぶとく伸びた。距離伸びたこと、馬場の悪いインを回っての好走で、いかにも渋太そうなこの馬の能力が発見できたのではないだろうか。それにしても、この時点での2歳戦の予想がいかに難しいかがよくわかる結果だ…。
  • 3着バンガロールは、ツルマルジャパンに前走敗れたものの、力は見せていた。今回は3番手と前々の位置取り。直線では仕掛けをワンテンポ遅らせて一旦馬群を前に行かせ、後ろから回り込む形で外に向けて追い出し3着。良馬場ならばもう少しやれていただろうが…。5着カヴァリエは馬の行く気に任せて逃げの形。本当であれば現時点では抑える競馬を教えたいところだっただろうが…。能力的にはソコソコやれるメドはついたが…。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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