【神戸新聞杯】優勝:ディープスカイ

2008(平成20)年9月28日阪神、G2・芝2400m フルゲート18頭、曇・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (1) ディープスカイ 牡3 56.0 四 位 2.25.3 35.1 508( -6)
2着 (10) ブラックシェル 牡3 56.0 武 豊 ク ビ 34.7 528( +2)
3着 (12) オウケンブルースリ 牡3 56.0 内田博 1/2 34.5 486( +6)
4着 (16) ベンチャーナイン 牡3 56.0 武士沢 1 3/4 34.8 476( -2)
5着 (2) ロードアリエス 牡3 56.0 鮫島良 ク ビ 35.8 514(+22)
  • 競馬の歴史は待っていた。この馬の名前をあけたままで…。ディープスカイが充実の秋初戦を快勝。ダービー馬ディープスカイの秋初戦。スマイルジャック、ブラックシェルのダービー2、3着馬と共に、オウケンブルースリの出走。春の精鋭たちの成長ぶりの確認と、秋の新星の力関係の確定が1つのテーマだった。
  • 道中、ディープスカイは中団の前という意外なポジション。久々で行きたがるところもあったが前に馬がおらず、四位騎手も特別なだめない。一方ライバルたちといえば、スマイルジャックは懸念されていた通り、久々で掛かり気味。体力を消耗しながら先行の一角。ブラックシェルは、スタート後はディープスカイの前にいたものの、ディープスカイが進出すると、慌てずに直後につける。先行策は未知数のダービー馬。後ろで待っていればいかようにも動ける。ベストな位置取り。オウケンブルースリは上がりの脚に絶対の自信があるのだろう。小細工なしで最後方待機。ここは正直権利取りが最低ノルマ。自分の切れ味を計る意味もあっただろう。勝ちに行くというより力を試す、そういう意図が感じられた。
  • 上がりの競馬で結果的に位置取りが良かったのもあるが、ディープスカイのレースは素晴らしかった。力んだところもあったが、後半は流れに乗り4角前でも先団で動かず。5番手にスッとつけると直線でゴーサイン。半ばで先頭に立つと、後ろから迫るブラックシェルとオウケンブルースリを抑えて勝利。いつものゴール直前で差しきるレースでもなく、常に最速に近い上がりも35.1と平凡。ただ、このレースでこの馬の奥の深い力が垣間見えた。
  • レースは淡々とした流れ。1200mの前後半は73.7−71.6。ちなみにダービーでは73.6−73.1。ダービーでは直線の末脚が目立ったが、今回はスローの上がりの競馬。そして、阪神特有の後半に渡って「緩やかな加速」が必要な展開。2つの東京G1でこの馬のすぐにスピードを上げられるギアチェンジの利く末脚は証明されていたが、今回は長い脚が求められた。しかし簡単に克服。特に今回のような2400m戦で後半1200mが71秒台でラスト1000mから11秒台が4F以上続く厳しい流れの上がりのレースは、重賞レベルで86年以降2回しかないが(いずれも全盛期のテイエムオペラオーが勝利した00年の京都大賞典とジャパンC)、底力が必要なこの流れで見事な押し切り。もはや、世代を超えて競馬の歴史の中で語るべき馬なのかもしれない。菊花賞だろうが天皇賞だろうが好勝負必至。
  • 2着ブラックシェル。春との比較の上ではこの馬の成長度は一番評価できる。道中の折り合いもスムーズ。4角で一瞬ゴチャついたが、現時点での力は出した。状態は別としても馬体は全体的に締まって大人びた印象。身体的にも精神的にも本格化の途上にあり、いよいよこの馬の素質が開花しそうな予感。次は、解消されつつあるとはいえ折り合い、コースとの相性を考えると京都より東京がいい。3着オウケンブルースリは力示した。34.5の最速の上がり。ここ数戦は安全策で大外に持ち出していたが、馬群の中から伸びたのはいい経験。メドが立っただけに、上位2頭が不在なら菊花賞は…。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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