【毎日王冠】優勝:スーパーホーネット

2008(平成20)年10月12日東京、G2・芝1800mフルゲート18頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (2) スーパーホーネット 牡5 58.0 藤岡佑 1.44.6 33.3 464( -2)
2着 (3) ウオッカ 牝4 57.0 武 豊 アタマ 33.8 490( +4)
3着 (5) アドマイヤフジ 牡6 57.0 川 田 33.8 530( +8)
4着 (1) サクラメガワンダー 牡5 57.0 福 永 3/4 33.4 484( +2)
5着 (9) カンパニー 牡7 58.0 横山典 アタマ 33.2 450(-16)
  • 注目はウオッカ。前走のように先団からか、あるいは後方の戦法に戻すのか。武豊騎手に再び手が戻ってどのように乗るか。しかし、スタートが良すぎて先頭へ。無理に抑えることもなく、叩きのレースということもあったのだろう、武豊騎手はそのまま先頭へ。「いくつかの選択肢のうちの一つ」として頭の中にあったとのこと。気分良く走れているのが画面からもわかるいい行きっぷり。決して掛かってしまうような走りではなく1000m通過が59.3なら、いいペースの逃げと言える。うまく開幕週の馬場も味方につけて、結果上がり勝負に持ち込むことで、この馬の瞬発力を引き出す逃げとなった。
  • 直線での末脚は絶対的な破壊力。その期待通り、圧巻は直線に入った途端の10.5へのギアチェンジ。この加速にもかかわらず、武豊騎手は手綱を全く動かさないまま。直線入り口で10.5のラップで余裕十分で逃げ馬に走られ、しかも33秒台で上がられてしまっては、中団より後方の馬は32秒台の脚を使わないと届かない計算。事実、上位7頭までが全て33秒台の脚を使ったものの、差を詰められないままに終わった。
  • しかし、このまま押し切るかと思われたところで、ウオッカ自身も失速。ラスト400mから追い出し粘りこみを狙ったが、スーパーホーネットの33.2の脚にゴール寸前で屈した。逃げという「異常事態」になったが、ウオッカにとっては十分に自分の力を発揮できるレースとなった。安田記念同様の前での競馬だったが、折り合いも問題なし。無理に抑えなかったことで、逆に伸び伸びと走ることができた。最後の200mで伸び切れなかったのは休み明けという点、斤量差も要因だろう。勝ったスーパーホーネットは天皇賞かマイルCSか迷っているようだが、定量戦で2キロ差に再び戻るのであれば再逆転も可能だろう。
  • ただ、いくつか気になるところもある。気分に任せすぎたこともあり、直線では10.5−11.3−12.0と1秒近くそれぞれの区間でペースが落ちてしまったことだ。本番であれば脚の使いどころに、もっと気を使うだろうが…。ちなみに、安田記念では推定11.4−11.4−12.0。最初の2ハロンで均等に脚を使えている。ただ、この時は逃げではなく先団で脚をためられたことも要因だろう。そのためにも道中、脚をいかにためられるかもポイント。次も逃げというのは考えにくい。まだ中距離での折り合いに不安がないわけでもなく、突っつかれた場合にどうなるか…。上手く前の馬を壁にできればいいが、気持ちよく走りすぎた場合には…。やはり、気性的な面に気を使わずに済むという意味ではマイルの方が合っているのかもしれない。
  • さて、勝ったのはスーパーホーネット。藤岡騎手は戦前から相手はただ1頭、ウオッカと見て作戦を立てた。1800mはもともとこの馬がオープン特別時に得意としていた距離。前にいた馬をマークできるという利点を生かした結果でもあるだろう。他馬と比べてウオッカに近い位置にいたため、この馬に必要な時計は33秒台。武豊騎手は「大駆けにやられた」と述べているが、切れ味勝負ではこの馬も強く33秒台前半の勝負なら互角以上の能力がある。これでG2は3勝目。スムーズな競馬ができるG2では強いが、G1の厳しいレースになると安田記念のように惨敗を喫することも。次は藤岡騎手の手腕が問われる1戦になりそう。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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