【京都牝馬S】優勝:チェレブリタ

2009(平成21)年2月1日京都、G3・芝1600m、フルゲート16頭、曇・稍重

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (6) チェレブリタ 牝4 53.0 武 豊 1.35.1 34.8 442(+ 2)
2着 (11) レインダンス 牝5 54.0 藤岡康 1 1/4 35.2 476(- 2)
3着 (5) ザレマ 牝5 54.0 安藤勝 アタマ 36.0 524( 0)
4着 (3) テンイムホウ 牝7 54.0 和田竜 1/2 36.0 462(- 4)
5着 (1) オディール 牝4 53.0 小牧太 ク ビ 35.2 444(- 4)
  • 前半47秒5、後半は47秒6というほぼ均等な前後半。最後まで止まらない流れで全体的にタフさが求められる淀みない展開…という解釈をしそうになるが、よく見ると最後の1ハロンが12秒6と86年以降で最も遅い点が特異。無論、渋った馬場の影響もあるだろうが、それでも直前の400m〜200mと比較すると1秒以上時計が落ちている。これだけブレーキがかかることはまずない。
  • それでも前半とほぼ後半がほぼ同じラップであるということは、最後の1ハロン「以外」の600m、すなわち後半4ハロンのうちの3ハロンが非常に速いタイムで流れたのではないかと推察できよう。つまり、全体的に均等にスピードが求められるレースだったのではなく、ちょうどレース中盤のペースが、馬場を考えれば速く流れすぎたために先行馬は苦しくなり最後脚が止まってしまったということではなかろうか。結果、上位を占めた馬は、最後まで何とか粘りこもうとした地力のある先行馬か、最後のペースが落ちたところで狙い済ましたように差してきた差し馬だった。
  • もちろん、勝ったチェレブリタは後者。テン乗りだった武豊騎手だったが、この馬の長所とレースの展開に最も合った乗り方。さすがという騎乗だった。愛知杯と同様にギリギリまで脚をためて追い込むレース。道中は最後方に近い位置に待機して、直線インをスルスルと抜けてきた。前で先行馬たちか喘ぐ中、この馬だけは仕掛けをワンテンポずらせて一瞬の切れ味を生かす乗り方。34秒8を繰り出して快勝。一方で、同じ脚質のスペルバインド、レインダンスは大外を選択した。馬場を考えれば仕方のない判断だったのだろうが、これが勝ち馬との差になったのは否定できない。武豊騎手の騎乗馬は人気になりやすいだけになかなか見られないが、人気馬ではない馬に乗ってこそ、武豊騎手のソツがないところがよくわかる。
  • 2着レインダンスは脚をためて大外。よく伸びたが内の馬にあれだけロスのない追い込みをされては届くわけがない。仕方がない。内容としては勝ちに等しい。いい頃の脚が戻ってきている。マイルはあまり経験がなく昨年のヴィクトリアマイルでは11着だったが、当時はまだ本調子でなく低迷していた時期。今の状態ならば、むしろ切れ味を生かすことが出来るマイル以下が合っているのではないだろうか。春の楽しみが増えた。
  • 3着ザレマは、ジワッと4角で前に迫り直線押し切ろうとしたが及ばず。安藤騎手はもっと積極的に行っても良かったと悔いたが、このペースで強気になって押し切れるだけの地力があるかは疑問。こういう乗り方がベストだったのではないだろうか。本来は、もう少し距離が長い方がこの馬の地力が生きるタイプだと思うのだが…。4着テンイムホウはうまくながれに乗って雪崩れ込んだ。1200mまで短いと疑問だが、スピードの基礎値は高くマイル以下である程度流れるレースであれば今回のように付いていける。5着オディールは、間隔あいたせいか伸び脚が一息。この馬もスピードのあるタイプだけに良馬場の方が良かったのではないか。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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