【中山記念】優勝:カンパニー

2009(平成21)年3月1日中山、G2・芝1800m、フルゲート16頭、小雨・稍重

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (2) カンパニー 牡8 58.0 横山典 1.49.2 34.9 460(- 4)
2着 (5) ドリームジャーニー 牡5 57.0 池 添 ク ビ 34.2 428(- 6)
3着 (6) アドマイヤフジ 牡7 57.0 川 田 ク ビ 34.9 530(+ 2)
4着 (3) キングストレイル 牡7 57.0 北村宏 ク ビ 35.2 508( 0)
5着 (7) エアシェイディ 牡8 57.0 後藤浩 1 1/2 34.8 496( 0)
  • 急激に雨足が強まる中での中山記念のスタート。予想通りキングストレイルが先手を握る。注目のカンパニーは、昨年脚質転換の契機となったこのレースでどのようなレースをするのか見物だったが再び先行策。キングストレイルの後ろを外から狙おうとするアドマイヤフジがいたが、横山騎手、内側から押して前を主張しスペースを譲らず、2番手でうまく折り合った。
  • カンパニーの課題は位置取り。昨年横山騎手が主戦となり、どちらかというと追い込み馬だった同馬が奇策と思われた「先行策」でこのレースを完勝。正攻法でのレースに改めて素質の高さと、今後の期待が高まった。しかしその後マイラーズCを勝ったものの、秋のG1ではいずれも行きたくても行けずに4着まで。G1のペースでは行き脚がつかないのかもしれない。今回は再びその戦法を確認するための重要な試金石だった。
  • キングストレイルの作り出したペースは例年と同じく淀みない流れだったが、1000mが61秒9のスロー。上がりは4F47秒3、3F35秒1と渋った馬場で時計が出なかったものの上がり勝負。4角では後続が追いついてくるのを待って追い出す。各馬仕掛けを待ったため、中山にしては珍しくラスト400mの直線勝負。瞬発力が試されたが、カンパニーはここで鋭く反応。ゴールでは4頭の接戦を制した。結果的には、昨年の時計を2秒近く下回るタイムとなり、着差も昨年に比べれば僅差だったが、斤量が1キロ増えたこと、良馬場の方が力を発揮できる馬であることを考えると去年同様の強さを示した。
  • 距離の融通は利くし、折り合いもつき瞬発力もあり、先行も差しもできる。現役屈指のユーティリティーホースだが、どうしてもこの種の馬にありがちな、「ワンパンチ」にかけるところが…。その意味では横山騎手が「開発」した先行策というのは、位置取りのアドバンテージによってこの不足分を補おうとするもの。これが再びできたのは大きな収穫だろう。8歳を迎える今年、おそらく悲願のG1タイトル獲得のチャンスのあるラストシーズンかもしれない。現状、年齢的にテンの行き脚の鋭さが鈍っている気もするため、本来この馬のベストレンジである1800m〜2000mが良いのだろうが、春はこの距離のG1がなく必然、安田記念を目指すことになるだろう。
  • 2着ドリームジャーニーは、池添騎手の好プレー。中盤まではいつも通り後方待機も、馬場、少頭数でスローとなることが予測され早めに動いた。4角ではスローのため前が詰まりそうになったが、さすが切れ味に優れた馬。Aコース使用で絶好の状態のインを突いて追い上げて34秒前半の脚は立派。渋った馬場での追い込みは評価できる。スロー化する現代競馬において、位置取りを変えたカンパニーだが、このドリームジャーニーは切れ味自慢の個性派として今後も活躍して欲しい。
  • 3着アドマイヤフジは、終始勝ち馬にレースの主導権を握られてしまったのが敗因。まず1角では先述のようにキングストレイルの後ろを取られてしまい、4角でもカンパニーに弾き飛ばされそうになり距離をロス。最後の差を考えると、もったいない…。3着という結果だが評価を下げる必要はない。展開は決して不向きではなく、むしろこの馬のスタミナを行かせる展開だっただけにもっと積極的な立ち回りをして欲しかったところ。個人的には2000m近辺の馬だと思うが…。5着エアシェイディは、この馬にありがちな追い込みきれない競馬。もう少しいい脚を使えるはずなのだが…。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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