【桜花賞】優勝:ブエナビスタ

2009(平成21)年4月12日阪神、G1・芝1600m フルゲート18頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (9) ブエナビスタ 牝3 55.0 安藤勝 1.34.0 33.3 454(+ 4)
2着 (18) レッドディザイア 牝3 55.0 四位 1/2 33.7 478(+ 2)
3着 (15) ジェルミナル 牝3 55.0 福 永 1 1/2 33.8 456(- 4)
4着(6) ワンカラット 牝3 55.0 藤岡佑 3/4 34.0 486(- 6)
5着(14) ルージュバンブー 牝3 55.0 小牧太 ハ ナ 34.2 494(+ 6)
  • 阪神は外が伸びる馬場。枠順は極端に内でなければ問題なし。外に出せば力の違いで勝てるレースだった。安藤騎手は馬の力を信じきった乗り方。自信に溢れていた。スタート後、後方の位置。道中は後ろから2番手。ペースはどうあれチューリップ賞でこの馬の切れ味の確認を済ませていただけに、極端な展開にならなければ勝てるはずということは分かっていたのだろう。そのペースも、かつての桜花賞とは違い、今年も平均的な流れ。この時点で勝率は高くなった。
  • 4角でいよいよ前を捕らえようかというところで、横からジェルミナル、前にレッドディザイアがいたためスパートのタイミングが遅れる場面も。ただ、ここで安藤騎手は慌てずに無理をしない。追い上げが遅れることを覚悟で一旦下げて外に出しなおす。そこからは、驚異的な末脚が炸裂。最後は全力でギリギリまで追われる形ではなく、一旦ギアが入って加速をつけた後、惰性で走るような「慣性の法則」とでも言うべきか、自分が作り出した風に自分で気分良く乗っていくような力を抜いた走りで全ての馬をかわし、ゴールへと駆け抜けた。
  • 最後は33秒3の脚。確かに末脚は素晴らしいが、それだけではないだろう。もっといろいろなレースができるタイプ。今はとにかく馬の走りたいように走らせて勝ててしまう時期。強制的にレースを教えるのではなく、伸び伸びと走らせて力を引き出す時期だろう。ともかく、スケールが違う。この馬にとっては、現時点での不安は1つ。血統的なものだろう。父スペシャルウィーク、そして母ビワハイジの産駒たち(アドマイヤジャパン、アドマイヤオーラ)は3歳までに活躍をするものの、その後の成長力には疑問が残るタイプが多い。今後の成長力という点は今予測をすることは難しいが…。
  • しかし、今の走りを見る限り、上がりの時計も含めて歴代の桜花賞馬と比較しても強い勝ち方だった。少なくとも、次のオークスまでこの馬の牙城を崩すことは難しいだろう。特に阪神コースの直線が延長された一昨年以来、桜花賞の上位馬はオークス、ダービーといった東京コースでのクラシックでも活躍。直線が長いコースでは共通して「一気の加速」という能力が求められるため、東京に変わっても同じく長い直線では力を再び発揮できるためだろう。しばらくは、この馬の時代が続きそうだ。
  • 2着レッドディザイアは、中団後ろ。勝ち馬の前でレースを展開。4角ではいち早く動き出しよく伸びたが、最後は勝ち馬に力負け。これは仕方ない。まだこれが3戦目だが、連対率10割をキープ。折り合いに課題もなく、上積みが必至で距離が伸びても問題なさそう。ただ、エルフィンS同様にエンジンが掛かるまで多少もたつくのは課題。その意味でも広い東京コースは引き続き好条件だろう。3着ジェルミナルも勝ち馬と同様に後方で待機。33秒台の脚を繰り出したが届かなかった。今回は相手が悪かった。上位は中団から後方待機の作戦。展開的には必ずしも後方有利とはいえない中で、外が伸びる馬場と内との差が意外に大きかったともいえよう。
  • 4着ワンカラットは、成長を見せた。道中は中団で待機。直線では前が塞がりかけるなど思うようなタイミングで動けないところもあったが、最後の200mは勝ち馬以外で一番伸び脚が良かった。マイルで我慢して脚を使えたのは収穫。5着ルージュバンブーは、最後の坂でいい伸びを見せていたが最後で鈍った。距離はこれぐらいがいいのかもしれない。3番人気ダノンベルベールは8着。道中の位置取りなどは申し分なかったが、内でもがくように沈んでいった。離れた外から切れ味のある馬たちに一気に来られてしまったが、それでももう少し見せ場は作って欲しかったが…。時計だけを見ると阪神JF、クイーンCと1分35秒台のまま。成長という点では…。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
    競馬を楽しむためのメルマガ!!★名古屋で冠レース!!活字量たっぷり読み物メイン!解説、ニュース、提言、クイズ、登録馬紹介、新馬診断・物語、グルメ、豆知識、コラム、地方競馬観戦記!
    規約に同意して