【フローラS】優勝:ディアジーナ

2009(平成21)年4月26日東京、G2・芝2000m、フルゲート18頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (16) ディアジーナ 牝3 54.0 内田博 2.02.2 35.8 484( +4)
2着 (12) ワイドサファイア 牝3 54.0 岩 田  2  35.8 470( -4)
3着 (15) ハシッテホシーノ 牝3 54.0 松 岡 ハ ナ 35.9 444( -4)
4着 (3) アイアムネオ 牝3 54.0 戸 崎 1 1/4 36.1 476( +6)
5着 (4) エオリアンハープ 牝3 54.0 田中勝 ク ビ 35.4 422(-10)
  • 淡々とした流れの先団を進み直線で抜け出す、クイーンC(G3)と同じ戦法での勝利。キレイな勝ち方。文句のつけようがないレースぶりだ。外枠の馬は、行き脚をつかなければ前に取り付けない東京2000mスタートだったが、内田騎手は特にアクションを起こさずに、スッと前へ。向こう正面入るところまでに4番手のポジションを得ることに成功。当初はハナに立つことも考えていた内田騎手だったが、これほどスムーズに先手を取れるとは…。そのまま直線に入ると、ラスト300mまでほとんど追うことなく首位の一角。気合いをつけると、スッと抜け出して完勝。着差もついたが、力の差はもっとありそうな勝ちっぷりだった。時計は平凡だが、内容は良い。何より完成度の高いレースをする馬。
  • ただ、その反面、いい意味でも悪い意味でも優等生。クイーンCもそうだが、正攻法で安定した勝ち方をするのが持ち味。だが、ブエナビスタのような爆発力のある馬に対して、この「常識的」な強さがどこまで通じるか…。勝ちに行くのならば、何か奇策のようなものが必要な気がする。
  • この馬の長所は現状、好位から繰り出す3ハロンの脚。ここ3年は、いずれもラスト800mからペースが上がっていく長い区間での勝負の傾向になっていた。しかし今年は、ゆったりとした流れで直線まで進み、仕掛けのポイントが微妙に後ろにずれ込み、直線600mキッカリの叩き合い。瞬発力勝負。同じく快勝したクイーンCも、直線で急激にラップが上がるラスト600mの脚比べとなったレース。あくまでそれは父マックイーンという血統からの推察ではあるが、もし打倒ブエナビスタの戦法があるとするならば、早めに仕掛けてスタミナを生かすような戦い方か…。ただ、実際に長い脚が使えるかは未知数。だが、今年の牝馬の勢力図を見ると、一発逆転を狙うなら、賭けてみる価値のある作戦だと思う。キレイなレースでは、あの馬には勝てない。
  • 2着ワイドサファイアと3着ハシッテホシーノは、勝ち馬の直後でマークするような位置取り。共に直線で勝ち馬より一瞬早く追い出して、追いつこうとしたがエンジンがなかなか掛からず、最後まで伸び切れなかった。さらに、距離が伸びて切れ味勝負ではなく地力勝負になった時、この「もたつき」が「しぶとさ」に転化されて好走要因になるかと言えば…。両馬ともに切れるタイプではないが、このもたつきは単純にディアジーナとの力の差だろう。特に、ワイドサファイアは前走でも同じように伸びきれないレース。底力の成長が求められる。
  • さて、オークスの切符を手にした以上の3頭だが、400m足りないとはいえ中距離のトライアルで、ある程度の力は見えてきた。勝ったディアジーナには前述のような楽しみがあるが、現状、桜花賞の上位組の方が距離が伸びての楽しみは一枚上な気がする。ハシッテホシーノは、距離経験をアピールしているが、未経験馬に対するそれほどのアドバンテージになるとは思えない…。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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