【NHKマイルC】優勝:ジョーカプチーノ

2009(平成21)年5月10日東京、G1・芝1600m、フルゲート18頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (3) ジョーカプチーノ 牡3 57.0 藤岡康 1.32.4 34.7 490( +2)
2着 (13) レッドスパーダ 牡3 57.0 横山典  2  33.7 510( +2)
3着 (10) グランプリエンゼル 牝3 55.0 内田博  2  34.1 432( +4)
4着 (9) マイネルエルフ 牡3 57.0 松 岡 ク ビ 33.9 494( 0)
5着 (18) フィフスペトル 牡3 57.0 安藤勝 1 1/4 34.2 452( +4)
  • 結果的には前残りとなり、後方待機の馬は総崩れとなった。しかし、各人気馬、作戦としては、決して間違いではなかったことを強調しておきたい。45秒5−46秒9の前後半。前半の時計は平均的と呼べる範疇に入るもの。ゲットフルマークスが玉砕覚悟の逃げではなく、ある程度勝負に行った逃げで、緩急どちらの乱ペースにもならなかった。これならば当然後ろの馬たちは、前に人気薄(実績で劣ると考えられる馬)が多いことを考えても、余裕をもって乗ったのは間違いではない。
  • ただ、誤算が2つあった。1つは、ここまで前が止まらない高速決着になるというのは計算違いだっただろう。馬場の影響か、決着は1分32秒4という、04年キングカメハメハのレースレコードを上回った。戦前、この04年を例外と考えるならば、おそらく勝ち時計を1分33秒台に仮定してのレース運びをすることを各騎手は考えたはず。さらに今回の人気馬は33秒台で上がれる馬。それならば、逆算すれば1分ジャストくらいで1000mを通過すれば勝ち負けになる。実際、ブレイクランアウト、アイアンルック、サンカルロらはそういう位置取りで、実際に1分33秒台で走った。だが、結果的には32秒台の決着。こうなると、32秒台の脚が必要となる。古馬でも難しいこの上がりを、3歳春の馬に求めることはまずできない。これでは届かないのも無理はない。そしてもう1つ、後方の馬のチャンスを決定的に奪ったのは、サンカルロの妨害。詳細はJRAのホームページなど見て頂きたいが、特にアイアンルックはかなり不利を受けていた。結果、掲示板に載った馬の多くは前の馬となった。
  • さて、前回控える競馬を模索したジョーカプチーノだったが、ゲートで落馬した馬と接触し結局先行して3着。地力と距離適性は確認できたが、乗り方が難しい一戦。しかし、藤岡康騎手は内枠からゲットフルマークスの2番手という位置。有力馬に後方待機の馬が多く、前々でリードを奪う作戦。これが完全にはまった。直線で後続を待つまでもなく、堂々と力強く抜け出して押し切った。前走では負けたとはいえ、底を見せない内容。評価が分かれるだろうが、1分32秒台を3歳春で出せる馬はそうはいない。
  • さて、1番人気ブレイクランアウトは不利の影響も多少あっただろうが、伸びきれず9着。位置取り、展開というよりも、33秒台は可能な馬場で34秒0の上がりという点は気になる。力の一端を見せることができなかった。状態面という意味では、共同通信杯(G3)以来のここを目標とした調整はうまく行っていたと思うが、成長ぶりが期待はずれ。もっと馬体に幅が出ていると思ったが…。体重増減なし、そして見た目にも、まだ薄い感じを残した様子。次はダービーの模様だが、本当に良くなるのは秋以降か。
  • 2番人気アイアンルックはサンカルロの接触が全て。ただ、あの位置からどれだけの脚が使えたか…。この馬も今日はまともに走れていたとしても届かなかったかもしれない。最下位降着のサンカルロは、左回りの方がむしろいいと思われただけにあの乱れぶりは…。吉田騎手は責任を感じているが、それにしても馬自体も別馬のような…。精神面の課題が再び出てしまったようにも思われる。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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