【オークス】優勝:ブエナビスタ

2009(平成21)年5月24日東京、G1・芝2400m、フルゲート18頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (7) ブエナビスタ 牝3 55.0 安藤勝 2.26.1 33.6 446( -8)
2着 (3) レッドディザイア 牝3 55.0 四 位 ハ ナ 34.2 484( +6)
3着 (14) ジェルミナル 牝3 55.0 福 永  3  34.4 462( +6)
4着 (13) ブロードストリート 牝3 55.0 藤 田 1 3/4 34.7 446( 0)
5着 (8) ディアジーナ 牝3 55.0 内田博 1 1/2 35.5 486( +2)
  • 宣言していたヴィーヴァヴォドカの逃げ。デリキットピースがスタンド前で行きたがるところあったが、うまく単騎逃げに持ち込み1000m通過は61秒ちょうどの絶好のペース。特に4ハロン目からラスト3ハロン直前までの道中1200mが、実に12秒5か12秒6のどちらかでずっと推移するという、緩めの淀みないペース。見た目上は引き離しての逃げだったが、後続の脚をなしくずし的に使わせる無謀な逃げではなく、自分もある程度脚をためつつ勝ちに行く、冷静な逃げだった。ペースは数字以上にゆったりしていたはず。1200mの前後半が、73秒5と72秒6。やはり、スタミナではなく差し脚比べの、上がりが問われるレースとなった。実際、上位は上がりの脚の順。
  • これは、レッドディザイアにとっては好都合だっただろう。レッドディザイアに逆転の目があるとするならば、当然ブエナビスタよりも前でレースを展開し先に抜け出し最後まで押し切るレース。この馬自身も距離がどこまでこなせるかは未知数だったが、強気のレースを展開。中団の最内に待機して、脚を温存。直線で位置取りを上げてスパートを仕掛けるという理想的なレースができた。ためた脚を繰り出して、11秒7から11秒1に直線で加速していく。四位騎手が「仕掛けが若干早かったか」と述べたように、最後は12秒台にペースを落としたが、例年であればこれで押し切れたはずで、乗り方は間違っていなかった。
  • しかし、ブエナビスタのスケールが違いすぎた。道中の折り合いも全く問題なく、唯一ヒヤッとしたのは直線に入っての進路選択の場面だけ。一端、馬群の外目、前にいたサクラローズマリーの内側を狙いに行ったものの、サクラがインへ刺さるように伸びるのを見るや否や、すぐに大外へ転進。ここで一瞬でも躊躇をしていれば届かなかったかもしれないが、外に出してからは桜花賞の再現。33秒台の脚を繰り出して、ゴール直前で差し切り2冠達成。おそらく、もっと前で競馬をしてもどこにいても、どこからスパートをかけても、この馬は勝つだろう。
  • ディープインパクトに例える向きもあるが、ディープインパクトは自分で動いてレースを破壊するタイプ。この馬は、最後の絶対的末脚を武器に、最後の最後で帳尻を合わせるタイプ。レースの勝ちタイムを知っていてラスト600mで使う脚を知っているような末脚。この馬も常識を外れた、選ばれた馬だろう。ダービーに出ていても面白かったはず。凱旋門賞(仏G1)挑戦プランがあるが、現状、日本馬が勝つ唯一のチャンスは、斤量で恵まれる3歳馬の挑戦。楽しみは大きい。3着ジェルミナルは、桜花賞と同じく離されての3着。道中は、レッドディザイアよりも前。ただ、仕方がないところだが、4角で外を回ったため位置取りを若干下げてしまった。直線ではこの馬も伸びてはいるが、1、2着馬とは差がついてしまった…。先述のように、上位馬は上がりの速さの順となった。同じく直線が長く、直線に入って急激にペースアップする阪神外回りとの関連性はやはり高い。昨年も然り、阪神外回りで好走している馬(多くは桜花賞上位馬)が、そのままオークスでも台頭する傾向がさらに強まっていくのではないだろうか。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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