【宝塚記念】優勝:ドリームジャーニー

2009(平成21)年6月28日阪神、G1・芝2200m、フルゲート18頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (9) ドリームジャーニー 牡5 58.0 池 添 2.11.3 34.3 424( -2)
2着 (8) サクラメガワンダー 牡6 58.0 福 永 1 3/4 35.0 490( 0)
3着 (11) ディープスカイ 牡4 58.0 四 位 ク ビ 34.8 516( -8)
4着 (14) カンパニー 牡8 58.0 岩 田 1/2  35.1 466( -2)
5着 (10) スクリーンヒーロー 牡5 58.0 横山典 1/2  35.3 478( -8)
  • 悪天候が予想された阪神競馬場。しかし、朝から徐々に天候は好転。馬場は良馬場。絶好のコンディションでG1に相応しい舞台となった。1000m通過が59秒ジャスト。しかしこれは、ノシをつけて行ったコスモバルクのペース。マイネルキッツを援護するというわけではないだろうが…。ただ、キッツのしぶとさを生かすにはもう少し緩い流れが良かったと思う。あるいは、スタミナが強調される流れとしたかったのだろうか…。
  • ともかく、離れて追走の後続には平均的なペースだった。ちょうど中間地点の1000〜1200mのタイムをピークとして、徐々にラップが上がっていく展開。長い区間の脚比べで、意外に底力が問われるレースとなった。1200m過ぎからレースを動かしたのはサクラメガワンダー。今までのイメージを払拭して前走同様に、自分で動いていく。これが合図となり、中団につけていたディープスカイがゴーサイン。ここで後ろから付いていったのがドリームジャーニーだった。ここの手応えがとにかく抜群。車で言えば、エンジンが音を立てて唸りをあげる、そんな雰囲気。外からディープスカイを一瞬で切り捨て、早め先頭から押し切る強気のメガワンダーを一気に外から捻じ伏せた。偉大な馬だ。
  • 通常の2歳王者のイメージを大きく変えるドリームジャーニーの活躍。以前は、単なる切れ味勝負の馬という印象も強かった。それだけに、どうしても展開、馬場に左右される「ひ弱さ」が同居する馬だった。ただ、今年に入って特に成長が感じられるレースが続いている。要因としては、「自分の競馬をする」のではなく「相手に勝つための競馬」ができるようになったことだろう。単に末脚を繰り出して届くか届かないかというのではなく、相手を絞ってキッチリと差し切る、自分の力をただ出すのではなく、相手に合わせて自分の武器の使いどころを考えるレースができるようになっている。レースの歯車の中で自分の力を出せている。大阪杯同様にマークする馬が明確にいて、その馬を後ろから差すというレースが得意のパターン。力関係が明確なほどこの馬にとっては好都合だろう。善戦どまりの優等生がタフなヒットマンとなって本格化を迎えた。
  • 2着サクラメガワンダーは立派。差す競馬ではなく、真っ向勝負で今回は勝ちに来た。前回の金鯱賞(G2)と同じレースをG1の大舞台でできたのは成長の証。今回は、相手としてディープスカイを意識した動きで、さらに後ろから差されてしまったのは仕方がない。福永騎手もこれなら仕方がないという乗り方だったはず。これなら、また勝ち負けできる。
  • さて、3着ディープスカイにとっては、評価が再度問われるような負け方となってしまった。特に最後は脚色が一緒となり、サクラメガワンダーをかわせそうでかわせず、3着が「やっと」という結果。今年に入って、前々走は復帰緒戦と斤量、前走はマイルと馬体重と一応の言い訳はできた負け方だったが、今回は前々走敗れた相手と同斤量、同コースでさらに着差が開いてしまった。今後は、安田記念時にも述べたように3歳春のパターン、後方一気で復活を期すしかないのではないか。それすらも通用しない場合は…。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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