【ラジオNIKKEI賞】優勝:ストロングガルーダ

2009(平成21)年7月5日福島、G3・芝1800m、フルゲート16頭、曇・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (16) ストロングガルーダ 牡3 56.0 蛯 名 1.48.3 35.8 484( +4)
2着 (15) サニーサンデー 牡3 53.0 吉田隼 ク ビ 36.0 482( +2)
3着 (3) ストロングリターン 牡3 55.0 内田博 1 1/4 35.6 504( +2)
4着 (10) イコピコ 牡3 57.0 田中勝 ク ビ 36.0 462( +2)
5着 (9) ミッキーペトラ 牡3 55.0 後藤浩 ク ビ 36.1 492( 0)
  • このレースは、梅雨の季節に行われることもあり、展開が馬場条件などに左右されることが多く、予想の上では非常に流れを考えることが難しい。前半が極端にゆっくりと進むこともあれば、ハイペースになることもある。これらを平均化してしまうと、ソコソコよどみがなく進むレースという結論に至るのだが、これはあくまで平均にした場合の机上の計算。実際にこういうレースとなることはむしろ少なく、ペースの振り幅が大きいレース。しかし、今年はその「平均」通りの流れとなった。
  • 前半は位置取り激しく例年のようにペースが急激に上がる。ただ、今年はその後も淀みのない流れとなる。4ハロン〜5ハロンにかけてタメが作れない、先行馬には苦しい流れとなり、それだけではなくレース中盤の3ハロン目から最後の200mまで、ほとんどラップタイムが変化しないという底力が試されるレース。3ハロン目の12秒フラットからほぼ12秒近辺での推移。事実、先行した馬たちは軒並み人気薄で力が不足しているという評価ではあったが、スーパーシズクン、ドリームハッチ、グローリールピナスらは2桁着順。結果、台頭したのは中団に控えて仕掛けを少し我慢した馬たちだった。
  • 勝ったストロングガルーダは、中団の後ろで待機。というよりも、蛯名騎手曰く、追っ付け気味での追走の結果としての位置取り。3角で早くも手ごたえが怪しくなったが、ここで終わらなかった。外に持ち出して最後は粘るサニーサンデーを差し切った。最後はほとんど上位馬の上がりが同じという壮絶な叩き合い。道中の手ごたえがウソのようにいい伸び脚。距離が不安視されてはいたがこのワンペースのスタミナ勝負を制したのだから単なるマイラーではない。奥が深い馬。ただ、秋につながるという意味では決して菊花賞に繋がる結果ではないだろう。また、現状では右回りよりも左回りの方が合っていると思われる。毎年、このレースは、3歳のハンデ戦、そして1800mの距離から、結果をどう解釈し、上位馬のこの後の展望を描けばいいのかが非常に分かりにくいレース。しかし、今年は例年と違い地力がある程度試されたレース。その意味では、それを制したストロングガルーダは、秋に向けてまだ楽しみをつなぐ結果となった。
  • 2着は人気薄のサニーサンデーが粘った。わずかに最後先着を許したが、勝ち馬と同じぐらいに評価していい内容だった。先団の後ろから3角でスッと動いて自分で勝ちに行くレースをした。直線でも馬場のいいところを取れたとはいえこれは見事な立ち回り。この馬も距離経験がなく全くの人気薄だったが、控えてのレースでしぶとさを引き出した吉田隼人騎手も見事。3着ストロングリターンは、直線でいい伸びを見せていたものの、間に合わず…。切れ味が生きる馬場であれば、結果は違っていたかもしれない。4着1番人気のイコピコは、こういう混戦で粘りが生きるタイプだと思ったが、意外に伸びず。2着馬の直後で勝ち馬の前。3角過ぎて仕掛けていく無難な騎乗だったが、直線でもがくように走り、最後まで追い詰められなかった。トップハンデの影響ももちろんあるだろうが残念。
  • 13着に終わった4番人気のマイネルエルフは、中団の位置取りでペースを読んだ騎乗。距離はギリギリと目されるだけに、ペースに巻き込まれないためにも、いつものような先行策ではなく、大事に乗った作戦は間違いではないと思う。それでも、淡白に負けたのは、馬自身がこういうレースに向いていないのだろう。奇しくも、NHKマイルカップ(G1)で際どい争いをしたグランプリエンゼルが、この数十分前に札幌で示したように、NHKマイルカップはスピード優位の馬が上位を占める展開だった。この馬も、基本的にはマイルまでのスピードタイプなのではないだろうか。負けたとはいえ、評価を落とす必要はない。むしろ、適性がこれで分かったという意味では意義のある一走だった。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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