【七夕賞】優勝:ミヤビランベリ

2009(平成21)年7月12日福島、G3・芝2000m、フルゲート16頭、曇・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (14) ミヤビランベリ 牡6 57.0 北村友 2.00.2 35.1 492( +4)
2着 (8) アルコセニョーラ 牝5 53.0 武士沢 3/4  34.6 422( -6)
3着 (13) ホッコーパドゥシャ 牡7 56.0 内田博 ハ ナ 34.8 482( +2)
4着 (2) トウショウシロッコ 牡6 56.0 吉田豊 ク ビ 35.0 470(-24)
5着 (11) デストラメンテ 牡5 54.0 蛯 名 ク ビ 34.9 460( 0)
  • スタート後、積極的に行きたいという馬も多くはなく、楽々とドリームフライトが先手を奪うと、そのままペースを作る。前半の4ハロンの時計が48秒5。単純比較は難しいが、過去10年で2番目の遅さとなった。前後半の1000mが61秒1−59秒0。ゆったりとした前半と対照的に後半は速い上がりが問われる展開。各区間のタイムをレース全体の割合で見た場合でも、前半4ハロン目をピークとして、ペースが上昇していき直線での叩き合いとなった最後の2ハロン目まで上昇していっている。最後の残り400m〜200mの11秒3というタイムは、過去10年で最速である。つまり、上がりのレース、それも早い段階からペースが上がっていったうえに、最後にもうひと踏ん張り速い脚が求められるという底力と切れ味が求められる展開となった。
  • ミヤビランベリには自身の長所を強調できる、理想的な流れだっただろう。控える競馬を身につけた今年は先団の外。4角で馬群全体が動き出すとそれに併せるかのように自身も徐々に進出。直線では馬群を引きつれ、後続を寄せ付けずに連覇達成。先団の位置取りで競馬ができるようになった今、どういう展開になっても大崩は考えにくい。今回のようにスローで上がりの競馬になった場合でも、位置取りのセーフティリードを生かすことができる上、速い上がりも使える。また、ある程度ハイペースになった場合でも、この馬はスピードも持っており対応可能。次は札幌記念(G2)になるようだが、硬軟・緩急自在の万能型のこの馬にとっては、問題なし。ブエナビスタがまだ末脚に頼るようなレースをするのであれば、この馬が古馬の洗礼を与えても不思議はない。逆に、ブエナビスタにとってはこういう器用な地力タイプといかに戦えるかが大きな課題となるだろう。キャリアを考える上ではいい試練になる。
  • 2着アルコセニョーラは中断の後ろから虎視眈々。外を回ってキッチリと持ち味の末脚を発揮。34秒6は一番の上がり。決して展開としては向いたわけではなかっただろうが、最後の600mで帳尻を合わせられる脚はさすがだ。最後のゴール前で勝ち馬の斜行の影響を受けてしまったのは残念。武士沢騎手はかなり憤りをもっているようである…。ただ、それよりも4角回った時に一瞬判断が遅れて、ホッコーパドゥシャにスペースを奪われ、一旦方向転換して内に入ったロスの方が痛いのではないか。偉そうなことを承知で言うが、ホッコーパドゥシャの前の馬を見ていれば、パドゥシャがその外に行くことは分かったような気もするのだが。最終週の福島で上がりのレース。他にも審議となった事象があったように、当然かなりゴチャつくことは自明だったのも確か…。乗る方にとっては難しいレースだっただろう。3着ホッコーパドゥシャは、中団から動いて僅差の2着争いに持ち込んだ。最後は後ろにいたアルコセニョーラに差されてしまった。瞬発力勝負の差だろう。強いて言えば位置取りが多少後ろ過ぎたか。シャドウゲイトを目標としてしまったせいか…。
  • 4着トウショウシロッコは、急激な体重減は決してプラスではないだろう。展開的にも後半、長い区間でずっと息を入れられなかったのもきつい。ゆったりとした流れで、体力の貯金を作って最後の600mぐらいで粘り通すタイプだけに…。7着シャドウゲイトは、4角の不利で調教師が抗議をして審議が行われる珍しいことに。そもそもはもっと前の位置で競馬をする馬だけに、ミヤビランベリと離れた位置にいてしまったのは…。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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