【函館記念】優勝:サクラオリオン

2009(平成21)年7月26日札幌、G3・芝2000m、フルゲート16頭、曇・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (16) サクラオリオン 牡7 56.0 秋 山 2.00.6 34.9 476( -4)
2着 (9) マヤノライジン 牡8 55.0 藤 田 1/2 35.3 472( -8)
3着 (12) メイショウレガーロ 牡5 55.0 岩 田 ク ビ 35.6 460( +4)
4着 (2) ブラックアルタイル セ7 53.0 丸 田 アタマ 35.4 480( -2)
5着 (11) ドリームサンデー 牡5 56.0 藤岡佑 35.0 504( 0)
  • 逃げると思われたドリームサンデーが逃げられず、メイショウレガーロが淡々としたペースを刻む、戦前の予想とは少し違う展開。結果、時計は前後半1000mが 60.8−60.0というラップで平均的なペース。これでは、洋芝で時計が比較的かかりやすく、追い込みが利かない札幌では4角で後ろにいた馬は厳しい。勝ったサクラオリオンは、決して意図したレースではなかっただろう。前走の巴賞ではある程度前に行ってレースができただけに、今回も本当はもっと前で立ち回りたかったはず。しかし、どうにも行きっぷりが悪く、秋山騎手の手綱にも反応しない。結局やや後方の位置取り。だが、そのままインで脚をためると3角〜4角でインにいたことで動かずに位置取りを上げられた。後方勢が総崩れの中、ここでの上昇は大きかった。直線では前が詰まりかけたものの、外へ外へとうまく進路を選んで最後キッチリと伸びて勝利。
  • 小回り中京での中京記念(G3)に続いての重賞タイトル。札幌は特に得意でこれで4回走って全て3着以上。中京記念の時も馬場状態の影響で時計がそれほど速くならなかったが、時計が極端に速くならない馬場、洋芝の馬場は合うのだろう。スピードがあるわけでもスタミナに秀でたわけでもなく、極端なペースは合わない。速くもなく遅くもないペースの中で、先団でうまく流れに乗って高い位置から、短い区間で瞬発力を使えるのがこの馬の最大の武器。ある意味では不思議なタイプだが、小回りで時計が掛かる条件では今後も注意が必要だ。
  • 2着マヤノライジンは、藤田騎手が3角で思い切って押し上げた。ここで脚を使うことはそれなりにリスキーな騎乗ではあったが、取り立てて瞬発力ある馬ではなく、直線までにある程度前の位置にいる必要を感じたのだろう。これは好判断だった。1800mは距離的に限界に近いが、速い脚を使いながら最後まで踏ん張ったのは見事。後ろから差されたのは仕方が無いとして、前の馬を捕まえに行ってかわしたのは評価していい。函館記念は過去2回掲示板。コースが変わったが今回、自分で動く作戦で結果を出したのは大きい。
  • 3着メイショウレガーロは岩田騎手が、この馬の良さを引き出す作戦。この馬は、先団から動けるような器用なタイプではない。行けるだけ行ってどこまで粘れるかという、不器用な地力タイプ。今回のように逃げられれば、この距離で面白い存在。距離に関しては今までのレースを見る限り、2000mあたりが限界である気がする。好走する条件は限られているが、条件次第で次以降も。
  • さて、札幌記念(G2)は強豪が集まりそうだが、札幌で行われた今年のこのレースが繋がる結果となるかもしれない。ただ一方で、勝ち時計はやや例年の札幌記念と比べて遅い程度ではあるが、最後の1ハロンが12秒と急激に下がってしまった点は、このメンバーの地力のレベルを示している可能性も。あとひと踏ん張りが求められるG2レベルで果たして、今回の上位馬たちが参戦する場合にはどういう結果を残すか…。
  • 6着となったマンハッタンカフェは、いい位置取りだったが追い出されて案外。距離が違うが前走は34秒台で上がっていた馬だけに、何とも気になる負け方ではある。ペース自体もこの馬が得意な一定のペース。状態面も気になるところ。8着ゼンノグッドウッドはチグハグなレースとなってしまった。スタートで後手を踏むとあとは後ろから脚を使うだけ。今日の展開ではまず届かないだろう。評価を下げる必要もないが、本質的には広いコースが合っている。
  • 1番人気マイネルチャールズは昨年の札幌記念と同様に、不可解な負け方。先団の一角でうまく待機。当然、勝ち負けの圏内かと思われたが大失速で12着と大敗してしまった。久々が合わないのか、札幌が合わないのか…。少し気になる負け方だが、まだ評価は次走まで保留すべきだろう。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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