【新潟記念】優勝:ホッコーパドゥシャ

2009(平成21)年8月30日新潟、G3・芝2000m、フルゲート18頭、曇・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (5) ホッコーパドゥシャ 牡7 56.5 江田照 1.59.6 33.0 476( -6)
2着 (6) サンライズベガ 牡5 54.0 池 添 ク ビ 33.3 494( +6)
3着 (8) メイショウレガーロ 牡5 55.0 村 田 1/2  33.6 464( +4)
4着 (16) エアシェイディ 牡8 58.0 後藤浩 アタマ 32.7 492( -4)
5着 (11) アルコセニョーラ 牝5 54.0 武士沢 アタマ 33.0 432(+10)
  • 勝った馬から最下位の馬まで0秒9という大接戦。ハンデキャッパーの見事な演出。ただ、勝敗を左右したのは瞬発力の差。ホッコーパドゥシャが決め手勝負を制した。
  • 1000m通過が61秒8と超がつくスローペース。前半に60秒を超えたのは、過去10回で1回のみ。さらに後半の1000mが57秒台となったのも過去1回のみ。特に、3ハロンの最初の区間が10秒台の連続。これは過去10年になかったケースで、おそらくこのレースでは初めてのことだろう。スタミナ云々ではなく、ここで切れる脚が使えるかという「極限の瞬発力勝負」となった。
  • 勝ったホッコーパドゥシャは、直前のレースで騎乗予定だった石橋脩騎手が落馬のため、急遽乗り替わり。「代打」となった江田騎手だったが、非常にソツなく乗った。いつも末が甘い印象があるこの馬だが、今回はスッと先団の一角をキープ。先述のように、ペースが遅くなったこともあって、この位置取りは大正解。逃げたメイショウレガーロが3着に粘り、速めに先頭に立ったサンライズベガも2着という、高い位置にいた馬の方が有利なヨーイドンとなった。直線向くと外に進路をずらしながら、最後の直線でしぶとく伸びて、サンライズベガを捻じ伏せた。ホッコーパドゥシャは鋭い決め手を使える馬ではあるが、ここ数戦は外を回してしまったりなどロスもあって、最後に届ききらない惜敗のレースが続く消化不良。しかし、今回は先行策で前の位置でアドバンテージを活かし33秒台の脚で最後勝ちきった。また、広いコースでゆとりをもって抜け出すところを選択できたのも大きい。かつては先行策で味のあるレースが出来ていた馬だけに、今回のようなレースが板につくようなら、引き続き重賞レベルでも上位安定しそう。これでサマー2000シリーズ王者となったが、シリーズ3戦出走は、常識的なローテで考えられる最も多い数だろう。そのいずれも馬券圏内。チャンピオンに相応しい内容だった。
  • 2着サンライズベガは終始前々。ラスト300mで先頭に立つと、押し切りを狙ったが最後わずかに及ばなかった。早め先頭で気を抜いてしまった。ただ、強気の競馬で結果を出したのは収穫。スタミナ豊富で、今回は瞬発力比べで直線半ばまで余裕の手ごたえ。瞬発力勝負でこれだけの競馬ができたのは大きい。3着メイショウレガーロは、岩田騎手が提案した前走での行ききるレースを再現。他に競り合う馬も不在で、楽に逃げられた。絶好のペースで、直線一旦下がりかけるも再度盛り返して3着。もともと味のあるレースができる馬ではなく、行き切ってどこまでのわかりやすい馬なのだろう。
  • 4着のエアシェイディは久々が響いただろう。少し位置取りが後ろ過ぎた感もあったが、直線に向いてからいち早く追い上げを開始。一旦、先頭を襲う勢いを示したものの、結局は追い込みきれず。もっと前々で立ち回った方が面白かったかもしれないが、32秒7の脚で勝てなかったのだから展開を恨むしかないだろう。一応格好をつけた負けだけに、次に望みはつなぐ形。
  • 5着1番人気のアルコセニョーラは、33秒ジャストの脚で突っ込んできて、この馬の能力は出したが、さすがにここまで各馬が32〜33秒台の脚を使うレースとなってしまうと、この馬の他馬に対する相対的な切れ味の鋭さが生かしきれない。この馬も展開に泣いた。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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