【朝日杯FS】優勝:ローズキングダム

2009(平成21)年12月20日中山、G1・芝1600m、フルゲート16頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (8) ローズキングダム 牡2 55.0 小牧太 1.34.0 34.7 446( -4)
2着 (12) エイシンアポロン 牡2 55.0 池 添 1 1/4 35.2 496( +4)
3着 (2) ダイワバーバリアン 牡2 55.0 蛯 名 35.6 516( +2)
4着 (3) ガルボ 牡2 55.0 吉田隼 1/2 35.5 454( 0)
5着 (16) ニシノメイゲツ 牡2 55.0 北村宏 3/4 35.2 450( +4)
  • レースは前半やや速めのラップ。600m通過34秒2は過去10回の中で3番目に速い時計。ローズキングダムは中団の位置で、どうとでも動ける1番人気の馬のポジジョン。小牧騎手はとにかく不利がないように乗るだけだっただろうが、馬も強かったが小牧騎手の貢献度も地味ながら大きかった。小牧騎手、インスペースがあったにも関わらず、終始外目を追走。3角で外からガルボに前のスペースを閉められそうになったが、ここは譲れないとばかりに、出して行って外目のコースを確保。これは見えないファインプレー。
  • ただそれにもまして、小牧騎手が絶妙だったのは仕掛けどころ。馬の能力が高いからできたことではあるが、4角で先に抜け出したエイシンアポロンの直後で待機。直線でも坂下までは無理せずにアポロンを射程圏に置くだけ。坂に入ってから仕掛けてキッチリとアポロンを捕らえきった。4角で下手にまくりにいかず、最小限の挙動で消耗も最小限に留める勝利。特に圧巻なのは、坂でも11秒台をマークしたことだろう。ここのところのこのレースの傾向でもあるのだが、直線に入る前までに一旦ペースが緩み各馬脚をためられるポイントがあり、比較的先行馬に利する流れとなってはいるが、今回は前半が速かっただけに決して楽ではなかった。その中で、直線、ペースが上がっても悠々と追走し、最後までエンジン点火を待つ余裕を見せたローズキングダム。ラストの400m、2ハロンのタイムがともに11秒台だったのは05年以来、過去10回で2回目だけ。しかも前走は3ハロン、今回は坂のある2ハロンと異なる区間で瞬発力を発揮。これはただ「切れるだけ」の馬ではできないこと。
  • 瞬発力、レース運び、気性、完成度、スピード、スタミナ…。どれをとっても非の打ち所がない。牡馬クラシックは、この馬を中心に回っていくだろう。これで京都、東京、中山と牡馬クラシックが行われる全てのコースを経験できた。久々にこのレースから、こう断言できるだけの馬が出てきた。
  • 2着エイシンアポロンは、今後に向けて意義のある、いいレースをした。先団から徐々に押し上げてペースが落ち着いたところで4角で先頭をうかがう、勝ちに行くレース。自在性があるだけに選択肢としては前走のように後方待機で末脚を生かすか、デイリー杯の時のように先団で積極的なレースをするか…結局は後者を選んだが、現時点での地力を知るためにも収穫のあるレースとなった。こういう競馬をさせても、実にしぶとい。ただ、今回は勝ち馬が強すぎた。マイルの距離は問題ない。もっと長い距離でも守備範囲にできそうだ。奥が深い。
  • 3着ダイワバーバリアンは上記2頭よりも前で位置。直線では下がってくるキングレオポルドの後ろとなってしまったため前に出るのに手間取ったが、最後は瞬発力の差だろう。力は出し切った。4着ガルボは人気がなかったが、33秒台で上がれる馬。カギは距離延長だったが、ローズキングダムと道中ほぼ同じ位置にいながら、4角でも動かずに脚をためて切れ味を引き出すことでマイルも克服。目処立つ内容だった。5着ニシノメイゲツは大外枠ながら入着。後方からの位置取りとなったが最後よく追い込んでいる。もっと内枠で前々の競馬ができれば…。3着までは十分あったはずだ。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
    競馬を楽しむためのメルマガ!!★名古屋で冠レース!!活字量たっぷり読み物メイン!解説、ニュース、提言、クイズ、登録馬紹介、新馬診断・物語、グルメ、豆知識、コラム、地方競馬観戦記!
    規約に同意して