【有馬記念】優勝:ドリームジャーニー

2009(平成21)年12月27日中山、G1・芝2500m、フルゲート16頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (9) ドリームジャーニー 牡5 57.0 池 添 2.30.0 35.2 426( +4)
2着 (2) ブエナビスタ 牝3 53.0 横山典 1/2 35.8 446( -8)
3着 (6) エアシェイディ 牡8 57.0 後藤浩 35.7 494( 0)
4着 (16) フォゲッタブル 牡3 55.0 ルメール アタマ 36.1 484( -2)
5着 (4) マイネルキッツ 牡6 57.0 三 浦 2 1/2 36.7 504( +6)
  • 予想通りだったが、リーチザクラウンの逃げは淀みなく隊列を引っ張り、結果2分30秒ジャストの決着。この流れは、当然差し馬に利することとなり、1、3着はいずれも後方待機馬。この逃げはやや無謀だった。過去10年、1100m通過タイムが最速であるだけではなく、その後の区間の最速を記録し続け、1700m通過は初の1分41秒台。さすがにこれでは先行馬には厳しい。
  • それにしても、展開云々だけではなくドリームジャーニーの強さが際立った。今回もスタートは出遅れ。しかし、慌てず後方の位置。3角でスッと上昇すると、直線先に抜けたブエナビスタをキッチリ捕らえた。確かに直接的な勝因は展開だが、それ以上に馬の力を感じさせる内容。この馬のいいところは、差し馬なのに小回りの方が向いているという点。単純に「切れ味」を数字で見るならば、この馬よりも上の差し馬はいる。だが、宝塚記念も然り、3角の段階で前を捕まえに動いて最後まで伸び続ける、器用でなおかつ持続力のある脚はこの馬が天下一品。東京が苦手なのは左回り云々というより、この持ち味を生かせないためだろう。去年も同様のポイントで仕掛けたが、上がりっぷりが全く違う。もちろん前が止まったこともあろうが、この馬自身今年の成長ぶりは特筆すべきもの。自分で動ける先行馬は多いが、展開等に関係なくただ速い上がりを長所として使うしかないというタイプではなく、自分で動いて前を捕まえにいける珍しいタイプの「差し馬」。強力な先行馬がいると苦しいところもあるが、堅実な差し脚で大崩はない。今後がまた楽しみだ。
  • 2着ブエナビスタはこのコーナーで鞍上の変更がカギかと述べたが、横山典騎手へのスイッチは大正解。期待以上の成果。どのように競馬をするか注目だったが、瞬発力だけではない、この馬の奥の深さを証明し来年につなげる為、そして今後の内枠を引いたこともあって先団の位置。展開は向かず、先行馬がバタバタと倒れていく中でこの着順はもう十分過ぎる内容。レッドディザイアに続く古馬G1での善戦で再度世代牝馬の力を見せ付けた。これで来年の展望が大きく広がっただろう。こういう競馬が見たかった。個人的には一つの手としては、もうワンテンポ待って仕掛けても面白かったと思うが、マツリダゴッホに騎乗経験のある横山典騎手は動かざるを得なかったのだろう。だが、完璧な騎乗で結果だけではなく、馬にとって重要な収穫を得る騎乗。これぞ名騎手だ。3着エアシェイディは昨年と同着順。最後方から差し込んだ。言っては悪いが、今年も3着狙いの競馬の競馬だったとも…。だが、それも競馬。否定するつもりは全くない。
  • 13着リーチザクラウンは個人的にはもっと大事に逃げてほしかった。全くペースを落とすところなく、結局最後はバタバタ。レースの演出はしたが自分の見せ場は作れなかった。ワンペースのスピードがこの馬の持ち味と考えている点は間違いだと思う。もちろん、抑えを利かせられる器用な馬でもないと思うが…。今後マイル路線を模索するようだが、果たしてスピードという点でマイル専業馬に勝てるか。神戸新聞杯から、実は中距離あたりでタメて逃げるのがベストと考える。15着アンライバルドは惰性でここを使ったとしか思えない。現状、ベストは中距離。中山のような一瞬の切れ味を生かせるコースは合っている。マイル〜1800mで再度見直したい1頭で見限れない。スリーロールスは勝ち負けになっていたかは分からないが、本当に残念だ…。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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