【京都牝馬S】優勝:ヒカルアマランサス

2010(平成22)年1月31日京都、G3・芝1600m、フルゲート16頭、雨・稍重

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (8) ヒカルアマランサス 牝4 52.0 デムーロ 1.36.4 33.6 460( -2)
2着 (15) ベストロケーション 牝5 54.0 木 幡 1/2 34.7 480( -2)
3着 (6) ザレマ 牝6 56.0 安藤勝 ハ ナ 34.8 544( +6)
4着 (5) ワンカラット 牝4 54.0 藤岡佑 アタマ 34.5 512( -4)
5着 (9) チェレブリタ 牝5 54.0 ルメール 1 1/4 34.3 458( +6)
  • 例年と比べて特徴的だったのは、4ハロン目の12秒7。これは過去10年で2番目に緩い。ここからペースが徐々に上がっていくが、注目すべきはその直後の5ハロン目の時計。12秒3で確かに例年通りペースが上がっているのだが、この時計は遅い。4ハロン目と5ハロン目の合計タイムが、25秒ジャストとなったが、これは過去10回で最も遅い時計となった。確かに、やや重になっていたが、それでも中盤のこのペースが上がって行くタイミングとなるはずの区間で、各馬脚がためられた点は留意しておきたい。
  • この2ハロンの緩い時計の影響は、後半のレースタイムに響いてくる。本来厳しいラップが開始されるはずのこの区間で各馬が楽できたために、6ハロン目と7ハロン目の時計が、例年よりも速くなり、合計22秒8は3番目に速いタイム。そして、その次の7ハロン目、直線半ばの勝負どころでは11秒2とレース最速の区間に。
  • つまり、例年通り4ハロン目からペースアップしていったが、4ハロン、5ハロン目で急激に加速せず、脚をためた各馬が6ハロン目からそのためた脚を使ってしのぎ合いが始まり、ゴール直前まで攻防が続いたというレース。つまり、実質的には本格的に加速が始まった6ハロン目からの600m勝負となった。これは例年よりも200m遅い。分かりやすく言ってしまえば、相対的に短い区間での先行馬有利の「上がりの勝負」となったと言ってもいい。結果的にも、2着、3着馬など上位馬は前々の馬達となった。
  • それだけに、ヒカルアマランサスは立派。とにかく、昨秋のファンタジーSでのタガノエリザベート然り、牝馬によくあるのだが、展開云々関係なく、上がりの脚だけで勝ち馬が勝ってしまうレースだった。ただ1頭の33秒台の脚。しかもレースの上がりを1秒以上上回り、2番目に速い上がりを繰り出したレジネッタよりも0秒6も速い…。まさに次元の違う末脚でぶち抜いてしまった。52キロも、もちろん影響しただろうが、それにしても2度目となるマイルでのこの切れ味は、新しい可能性を感じさせる内容となった。同位置から追い上げたレジネッタを直線半ばで切って捨ててのこの差し…。はまったという感じでもないだろう。マイル路線にまた楽しみな馬が登場してきた。
  • 2着ベストロケーションは、まだ前走準オープンを勝ったばかり。しかも、スプリント路線を歩んできただけに、この結果は大収穫だろう。先行して、最後まで粘りとおした。展開も向いたが、直線では持ったままでザレマに並びかけ、競り落とすという、味のあるレースぶりができたのは、今後を考える上で非常に有意義なレースとなったと言えよう。
  • 3着ザレマは逃げの形となってしまったが、ガッチリと手綱を引いて先行馬用のペースを作った。ただ、瞬発力という点ではずぶいところがあるので、もう少し流れてくれて底力が必要な展開になっていれば…。4着ワンカラットは、最後に追い込んできた。マイルは守備範囲ではあるがこれで4回走って全て4着以下。あと一押しが足りないのだろう。短い距離ではスピードがあるので、押し切れる能力を持っているが、距離が延びて切れ味が鈍ってしまう…。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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