【共同通信杯】優勝:ハンソデバンド

2010(平成22)年2月7日東京、G3・芝1800m、フルゲート16頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (6) ハンソデバンド 牡3 56.0 蛯 名 1.48.2 34.0 472( -6)
2着 (3) ダノンシャンティ 牡3 56.0 吉田豊 ハ ナ 33.5 472( +4)
3着 (5) アリゼオ 牡3 56.0 ルメール ク ビ 33.9 518( 0)
4着 (4) ダイワアセット 牡3 56.0 北村宏 2 34.1 484( 0)
5着 (9) アースステップ 牡3 56.0 吉田隼 1 1/4 34.2 500( -6)
  • スタート後に明確な逃げ馬不在で、行きっぷりのよかったハンソデバンドが一旦先頭に立たされるほどゆったりとした流れ。1000mが61秒台というスローペース。道中、先頭をカワキタコマンドに譲った後、この流れの中でハンソデバンドは2番手をうまくキープ。これを見る形で直後に一番人気のアリゼオが控えるという位置関係となった。ライバルを視界おけるアリゼオにとっては、絶好の位置だっただろう。しかし、アリゼオが最後までハンソデバンドの前に出ることはなかった。
  • 今回のラップの特徴は、前半がスローだった一方、中盤から後半までずっと一貫してペースが上がり続けたことだろう。例年の仕掛けポイントは、残り800m。しかし、今回は残り1000m、つまり800mを通過した地点からペースが上がり始め残り200mまでじわじわと加速が続いた。最後の200mも例年に比べると、ペースダウンが緩やか。直前の1ハロンと比して僅か0秒1しか落ちなかった。つまり、「スローペース」は前の馬有利のレースの要因となり、「長い区間でのペースアップ」は各馬にスタミナが求めることとなった。総合すると、前に位置にいたスタミナ豊富な馬が優位。この点、アリゼオよりもハンソデバンドの方が優っていたということだろう。
  • 先行馬にとっては、ジワジワと脚を奪われる展開となったが、この馬は最後まで伸び続け、内容の濃い勝利。底力を感じさせ、そして距離適性を感じさせる内容だった。前半は折り合いがつかないところもあったが、このペースでは無理もない。むしろ、いい経験となったはず。今回は、まだ能力値が不明な若駒にとっては、どういう面の才能があるのかが明らかとなった収穫の大きいレース。この馬は、スタミナが豊かでしぶとい末脚が武器なのだろう。この距離以上でも非常に楽しみが大きい。この流れの中で、東京特有の直線に入ってすぐのペースアップにも無難に対応できたのだから、日本ダービーも含めて、この後面白い存在になるはず。
  • 2着のダノンシャンティは力を示した。中団から脚を温存させて直線勝負を試みたが展開は、この馬にとっては合わないものとなってしまった。それでも、長い区間のペースアップによって、スタミナが問われる流れとなったことで、最後に台頭できる余地が…。僅差の惜敗となったが、よく追い込んだ。33秒5の脚はスローだったとはいえ立派。
  • 3着に終わったアリゼオは絶好の位置で追走し、直線でも手ごたえ抜群。勝ち馬を先に追い出させてから追いかけ、満を持してかわしにかかったが、意外にも先に脚色が鈍ってしまった。最後は外によれるなどバタバタとした走りでダノンシャンティにもかわされて3着まで。こういう長い区間で脚を使わされるようなレースは合わないか。3着とはいえ、期待の大きさからすると、ちょっともの足りない。こういうタフな展開のレースは、今後のクラシックを展望する上で重要なだけに…。4着ダイワアセットは、このあたりまでか…。前々で立ち回ったものの、取り立てていい脚があるわけでもない地力タイプ。33秒台の上がりまではこの馬にとっては厳しい。この着順は位置取りのアドバンテージだろう…。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
    競馬を楽しむためのメルマガ!!★名古屋で冠レース!!活字量たっぷり読み物メイン!解説、ニュース、提言、クイズ、登録馬紹介、新馬診断・物語、グルメ、豆知識、コラム、地方競馬観戦記!
    規約に同意して