【大阪杯】優勝:テイエムアンコール

2010(平成22)年4月4日阪神、G2・芝2000m、フルゲート16頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (11) テイエムアンコール 牡6 57.0 浜 中 1:59.5 34.9 462( -4)
2着 (6) ゴールデンダリア  牡6 57.0  幸  3/4 34.7 476( 0)
3着 (8) ドリームジャーニー 牡6 59.0 池 添 ハ ナ 34.6 434( -4)
4着 (1) フィールドベアー  牡7 57.0 秋 山 ク ビ 35.4 502( +6)
5着 (5) タスカータソルテ  牝6 57.0 松 田 3/4 34.9 466( +4)
  • 1.2倍のオッズが示すように圧倒的な人気を集めたドリームジャーニー。天皇賞・春(G1)に向けて万全の体勢で向かうためにも、また昨年のグランプリを2つ獲った馬としても、負けられない1戦だったのだが…。結果は3着を確保するのがやっと…。
  • 1つは展開が合わなかったのが敗因だろう。前半が60秒3とこのレベルでは、やや緩やかなペース。さらに前後半のタイム差が1秒1。後半のほうが速くなる上がりのレースとなった。これは基本的には差し馬が、ビハインドを逆転するには厳しい流れ。
  • さらに、レースタイムからはペースアップのポイントが早かったことも指摘できよう。残り4ハロンで今回は11秒6と、過去10回のこの区間では最も速いタイムに。例年もこの地点からペースが上がるものの、やや急激なあがり方。さらに11秒台がこの後も続き、前半の貯金を生かす形で先行馬がペースを上げていく流れ。前が止まらず、勝負どころまでに後方の馬がなかなか前との差を詰めにくい流れとなってしまった。
  • 展開以外の敗因としては、池添騎手が認めたように斤量の問題もあろう。別定戦で今回も59キロ。確かに小柄でなおかつ後ろから行くこの馬にとっては、負担感は大きく、決していいとは言えない要素。ただ、それでも…である。ここまで冠して来たタイトルの重み、そしてG2とはいえ正直、比較的軽量な今回のメンバー構成で「負けるわけにはいかないレース」だったことは否定できない…。
  • 道中はいつも通りの後方待機。3角から徐々に上昇をしていったが、今回は4角で外にふられてしまい距離をロスした上、この時点での反応もイマイチ。34秒6というこの馬にしてみれば「平凡な」上がりでどうにか3着を確保するのがやっと。とりあえず、敗因は探そうと思えば探せるが、「負けた」という事実は重い…。前走の3着は休み明け、今回よりも明らかに前有利な展開という明確な敗因があったのだが…。着順は同じでも、今回の敗戦はこの馬の評価の変動に繋がりかねない負け方。個人的には馬体重が連対の経験のない430キロ台のままだったという点を挙げたいと思うが…。ともかく次のレース次第でこの馬の位置づけが変わる可能性も…。
  • 勝ったテイエムアンコールは、ペースを読んだ浜中騎手がうまく立ち回った。同じ差しタイプではあるが、切れ味では勝てないドリームジャーニーのような馬に勝つには、同じ位置から差し比べをするのではなく、「前に行ってリードを守りきる」という作戦しかなかった。基本的には脚をためて末脚勝負の印象の馬。前走中山記念(G2)は道悪で、血統的なアドバンテージを生かす好走だったが、今回は良馬場で完勝。文句のない強さを感じさせるレースだった。前を行く3頭を若干離れて追いかける形の4番手で待機。4角でやや強引に外にいたサンライズベガを押しのけて進路を得ると、直線では瞬発力を生かして先頭に立ち押し切った。浜中騎手の好判断と、どのような条件でもいい脚を使う馬の力が今回の勝利を呼び込んだ。特に、今回は先団からいい脚が使えるという新たな魅力を発見できたのは収穫だろう。ただ、それでもドリームジャーニーがいつも通りに33秒台とは言わないまでも34秒前半の脚を使っていれば…。ライバルの不発も結果としては大きかった。
  • 2着ゴールデンダリアは取捨が難しい馬。力は秘めるが買いにくいタイプで…。今回も不振を打開するための策として、後方からの戦いを選択。前走もためて5着と結果を残したが、特に3歳時は鋭い決め手を武器にしていただけにこの作戦は今後の戦い方を決め上でもいい作戦だった。道中はドリームジャーニーとほぼ同位置で追走。直線では先に伸びて最後まで併せ馬の形になったこともありしっかり伸びた。これが板についてくれば面白い存在になる。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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