【安田記念】優勝:ショウワモダン

2010(平成22)年6月6日東京、G1・芝1600m、フルゲート18頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (17) ショウワモダン 牡6 58.0 後藤浩 1.31.7 34.6 516( 0)
2着 (9) スーパーホーネット 牡7 58.0 藤岡佑 1/2 34.2 474( 0)
3着 (2) スマイルジャック 牡5 58.0 三浦皇 アタマ 34.3 488( -4)
4着 (15) トライアンフマーチ 牡4 58.0 内田博 1/2 35.3 476( -2)
5着 (5) サイトウィナー セ7 58.0 ウィリ アタマ 34.8 480( -6)
  • レースはまず大外枠から飛び出したエーシンフォワードが逃げの姿勢。前走のように外々を終始まわらされることの方を嫌ったのだろう。ロスなく走るための苦肉の策で、ガンガンと手綱を動かし岩田騎手が刻んだペースはハイペース。半マイル通過44秒9は、おそらくこのレースで初めての44秒台。結果、先行馬たちには厳しい流れ。
  • ショウワモダンは前走に続いて控えるレース。速い流れに付き合わずに中団で脚をためるレースができたのは、前走意図しなかったこととはいえ、控えるレースで強い競馬ができた「経験」ゆえだろう。後藤騎手いわく「先週の反省を生かした」ということだが、仕掛けをギリギリまで待って、残り400mで満を持してのスパート。これは残っていた脚を使いきり、前を捕らえるためにベストのタイミングだった。外枠も、この馬には結果的には馬場の外を通れたことで、むしろ良かった。加えて、自在性のあるこの馬。流れ次第でいかようにも対応する心積もりだった後藤騎手も馬を動かしやすい枠だっただろう。
  • さて、問題はこのレースの「レベル」だろう。例年になく低調と目されたメンバーだけにレベルに疑問符をつける意見もあるかもしれない。また、勝ち時計の面での評価も難しい。今の東京コースは周知のように高速決着が未だに続き、下級条件戦でも速い時計が連発。さらに前日、同距離の準オープン、湘南Sでは1分31秒7と日本レコードに迫る好時計。この時計は結果的に安田記念と同タイム。だが、湘南Sの半マイルは46秒5とむしろスロー。それにも関わらずこの時計。一方、安田記念は44秒台。一般的に当然ハイペースであれば、最終的なレースタイムも速くなる傾向。その意味では、もう少し速い時計が出てもおかしくはなかった、とも言える。単純に比較は難しいが、日本レコードが出たNHKマイルカップ(G1)の前半は44秒8。だが、こちらは古馬のG1。もう一度31秒の前半が出ていても不思議のない流れ。こう考えると今回のレースに対する評価は…。
  • ただ、この時計を数字上だけで評価すると、前日の準OPと同タイムではあるが、決して今回のレースはレベルが低いとはいえないと思う。今回はNHKマイルカップ時よりも荒れた馬場でのレース。実質的な各馬の負担は、かなり大きかったはずだ。それゆえ、後半にペースが大きく落ちても仕方がないところ。決してネガティブに評価すべきではない。この時計で走れるだけのスピードが問われるだけではなく、この流れでは各馬にとっては、スタミナが必要な「消耗戦」ともなった。上位馬は共通して中距離でも実績のある馬たちとなったのも、この流れで耐えられるスタミナを有していたということなのだろう。スピードとスタミナが問われるマイラーとしての資質だけではなく、もう少し長い距離も走れる底力が試されたレースとなった。
  • 4着トライアンフマーチは前々で積極的に立ち回って先行馬ながらこの厳しい流れで最後まで見せ場を作った。直線では早めに先頭に立ち、押し切る姿勢を見せたがやはりこのペースでは最後の脚が残っておらず…。馬の力自体が否定されるような負け方ではない。個人的にはペース云々は別として、差してこその馬と思うだけに控えて欲しかったが…。結果的にではあるが、内田騎手の作戦がやや間違いだったか。
  • 14着に沈んだ1番人気のリーチザクラウン。このペースでもやや行きたがるところを見せていたが…。直線早々に後退するとその後は下がる一方…。安藤騎手も今回指摘し、このメルマガでも毎回述べているが、この馬の能力は、もっと長い距離で発揮される。現状、精神面の問題でこの距離を使わざるを得ないだけ。成長すれば王道を歩める馬のはず。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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