【アイビスSD】優勝:ケイティラブ

2010(平成22)年7月18日新潟、G3・芝1000m、フルゲート18頭、晴・良

1着 (9) ケイティラブ 牝6 54.0 西 田 0.53.9 32.4 516( +2)
2着 (12) ジェイケイセラヴィ セ6 56.0 江田照 3/4 32.3 474( 0)
3着 (3) マルブツイースター 牡5 56.0 柴田善 32.2 466( -6)
4着 (16) アポロドルチェ 牡5 56.0 勝 浦 ハ ナ 31.9 468( -6)
5着 (13) シャウトライン 牡6 56.0 浜 中 ク ビ 32.2 486( -8)
  • 開幕週でスピードが出る馬場。今回は特にスピードを生かしてダッシュを決めた馬で上位決着。時計で見てみると、前半600mの時計は31秒8でこれは歴代最も早い時計となっている。さらに、800m通過の41秒9は2番目に速いタイム。それにも関わらず最後の1ハロンは極端に落ちず12秒フラット。1000mの間には、僅かではあるが例年であればペースに緩急が現れるのだが、今回に関しては例年に比べてワンペースの傾向が強かったレースだった。快足を飛ばしても最後まで脚が止まらない馬場。前で思う存分にスピードを、最初から出し惜しみなく発揮できる馬が残れるレースとなった。
  • 勝ったケイティラブは、直線コースが大の得意。今回も穴人気をしていたが、いつも通りスタートを決めると迷わずに先頭へ。やや外目に出しながら馬場の真ん中で隊列を引っ張る。直後には2着となるジェイケイセラヴィが追走。時計的には上述のように速いペースではあったがスタミナを奪うような「暴走」ではなく、スピードが生かせる馬場。後半に入って各馬追い出しに掛かるものの、シンボリグラン、アポロドルチェらは伸びそうで伸びない。結局、セーフティーリードを奪ったケイティラブがゴール前でも余裕を見せて完勝。夏のスピード女王に輝いた。とにかくテン速さが際立つ。この距離でも安定して先手を奪える瞬発力は大したもの。さらにスピードが生きる条件ほどにこの馬は好走できるタイプ。前走は55秒台の決着となり、今回負かしたテイエムカゲムシャに及ばずの3着。しかし、今回は区間最速を塗り替えるような区間もある高速決着勝負。生粋のスプリンターなのだろう。そういう意味では味のある競馬、そしてパワーが必要なスプリント戦でどこまで戦えるは疑問…。理想は平坦コースで距離は短いほどいい馬。夏に大いに稼いでもらいたい。
  • 2着ジェイケイセラヴィは、この距離に意外な適性を示した。「意外」というのは追走時のスピード。芝・ダート問わず、ゲートを出た後、いい位置をキープしきれずに道中で追っ付け気味になる場面もまま見られていた。それゆえ、1200mまでは既に実績があったが、この距離は忙しすぎる気もしたのだが…。スムーズな動きで叩き2戦目の効果もあったか。3着マルブツイースターは、柴田マジックで馬券圏内。馬券的には馬の成績自体は、買いようがない馬だったのだが…。道中で中団からいち早く追撃を開始すると、最後までしぶとく伸びて僅差の3着争いを制した。早熟として片付けられようとしていたがこの極限のスピード勝負でこの馬の能力が目覚めたか…。4着アポロドルチェはどうしても今回の展開では届かないだろう。真価は1200mで。
  • 人気どころは総崩れ。1番人気になっていたメリッサは、まさかの最下位。道中は先団の後ろの位置。後半、各馬が仕掛けるとこの馬は手ごたえがなくなり、早々に無理をさせず後退…。福永騎手が指摘していたようにこういうレースは合わないか。2番人気、3連覇を目指していたカノヤザクラは10着と二桁着順で最後の競走を終えてしまった。レースもチグハグなレースとなってしまった。まず前が止まらない条件となり、差し馬のこの馬にとっては厳しいレースとなってしまったこと、道中は斤量のせいか追っ付け気味。なかなか前をスムーズに追えなかった。そして後半追い上げようとしたところで前が壁。ともかく、スピード競馬で差せる稀有なタイプの馬だっただけに、血統的な損失も含めて非常に残念だ。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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