【新潟2歳S】優勝:マイネイサベル

2010(平成22)年9月5日新潟、G3・芝1600m、フルゲート18頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (16) マイネイサベル 牝2 54.0 松 岡 1.34.5 33.5 450( 0)
2着 (1) マイネルラクリマ 牡2 54.0 石橋脩 ク ビ 34.1 454( -4)
3着 (12) レッドセインツ 牡2 54.0 四 位 3/4 33.7 428( +8)
4着 (17) エーシンブラン 牡2 54.0 北村宏 1 1/2 33.4 454( +2)
5着 (15) デラコリーナ 牝2 54.0 中 舘 ク ビ 33.5 458( +8)
  • スタートでごちゃつき、審議案件となるなど、各馬若駒ばかりのためか思うようにレースができない馬も多かったが、騎手がうまく馬の気分に合わせて走らせることが出来た2頭が上位となった。勝ったマイネイサベルは、好スタートで外から先頭に並びかける位置だったが、松岡騎手はその位置には拘らずに馬の行く気に任せて中団まで一旦下げるレース。この脚をためる作戦が結果として、最後伸びに繋がった。
  • レースの展開はややスロー。半マイル48秒台はマイルになってから過去2回だけ。こちらも石橋騎手が気分よく逃がしたマイネルラクリマ、そして掛かり気味のクリーンエコロジーが作り出したペースは「少なくとも」前半はやや「ゆったり」としたペースだった。「少なくとも」というのは、このペースが意外に早い段階で崩れたからである。例年、このレースは直線に入る、残り600mの時点で急激にペースが上がり、最後の切れ味比べとなる傾向が見られたが、今回は半マイルを超えた5ハロン目の区間から、ペースアップが始まるという早いペースアップ。その一方で、例年であれば1秒以上の加速が見られる上述の直線に入ってすぐの区間、6ハロン目の時計は11秒4。直前の5ハロン目のタイムと比較すると僅かに0秒6しか上昇していない。つまり、例年のレースと比べて、一瞬のギアチェンジ、瞬発力が問われるレースではなくなった。とはいえ、ラスト3ハロンの時計自体は34秒2と決して極端には遅くはない。つまり、後半半マイルから早くもペースが上がり、例年ほど直線では急激な変化はなかったもののそれが最後まで続くという「長い脚」が求められるレースとなったと推察される。
  • この展開では、しぶといタイプの先行馬がまずは上位候補となる。この距離ピッタリのマイラータイプというよりも、中距離も展望できるようなタイプであれば、先行馬なら、この流れの中で粘れるはず。もう1つ、この展開を利するのは展開云々に関係なく、堅実に決め手を繰り出せる末脚自慢のタイプだろう。長い叩き合いで最後に前が疲れたところを差し込んで逆転ができる。さて、勝ったマイネイサベルは後者の典型。先述の如く一旦、中団に下げて脚を温存。前半がスローだったとはいえ、後半は4ハロンに渡ってのペースアップ。これでは、先行馬も決して楽ではない流れ。ここで松岡騎手は後方まで下げて直線だけの勝負。激しく長い叩き合いで最後脚色が鈍ったレッドセインツ、マイネルラクリマを外から33秒5の脚で差し切った。前走の新馬戦では前半ついていけず懸命に追っ付け気味に先団。高い位置から差したが今回は気楽に乗れたのも大きいのだろう。短距離タイプというよりも、自分のペースで淡々と脚をためて差す競馬が合っていそうだ。中距離あたりまでは十分にこの切れ味を発揮できそう。今回は外の馬場が伸びる状態だったことも良かったか。
  • 2着マイネルラクリマは、先述のうち前者のしぶとい先行馬と分類できるだろう。終始前々で立ち回り、直線激しく長い叩き合いでも決して遅れることなく、34秒1でまとめたのは立派。ある意味では一番強い競馬をしたとさえ思える。後ろから差されたのは仕方がない負け方。それよりも、経済コースを通り、間隙を突いて伸びてきたレッドセインツは、押さえ込んだのは力のある証左。こちらも人気はなかったが、内容は濃いレース。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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