【セントウルS】優勝:ダッシャーゴーゴー

2010(平成22)年9月12日阪神、G2・芝1200m、フルゲート16頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (11) ダッシャーゴーゴー 牡3 55.0 川 田 1.08.0 33.7 508( -8)
2着 (1) グリーンバーディー セ7 59.0 デュプ ク ビ 33.4 484( +4)
3着 (6) メリッサ      牝6 55.0 福 永  1  33.7 488( +4)
4着 (13) ヘッドライナー   セ6 57.0  幸  1 1/4 34.4 488( -4)
5着 (8) タマモナイスプレイ 牡5 57.0 渡辺薫 ク ビ 34.3 480( 0)
  • 600m33秒9は過去9回での最も遅い時計。1200mが長いとさえ思えるほどのスピードスター・ケイティラブの逃げ脚だったが、ガリガリと行く玉砕覚悟の逃げではなく、逆に1200mをもたせるための計算された逃げ。ただ、こういう味のあるレースがこの馬に向いているかは、また別の問題ではあったが…。ともかく、前半はやや緩めとなった。ここで有力馬の位置取りは開幕週の馬場を意識したこともあってか、やや前目。先行馬のスカイノダンは大外枠でロスをしながらも、3番手の外のいいポジションをキッチリとキープ。ヘッドライナーも2番手追走。香港から参戦したグリーンバーディーこそ、中団で待機することとなったが、上位人気のほとんどが前目で流れに乗った。結果的に勝ち馬となるダッシャーゴーゴーもやや前目の位置取り。2着したCBC賞(G3)時には、控える競馬で末脚を繰り出したが、今回は中団前から4コーナー前でスルスルと上昇。
  • このタイミングは絶妙。控えすぎても今回は届かなかっただろう。なぜならば、今回はギリギリまでペースが上がらないで直線に至った差し比べのレース。ラップタイムを見ると、直線に入る直前の4ハロン目の時計は11秒5と過去最も遅い時計。さらには、ここまでの800m時計でも、45秒4と過去で2番目に遅い時計。つまりはスプリント戦とはいえ、スピード勝負にも、そしてもちろんスタミナを要する消耗戦にもならず、直線の上がり勝負のレースとなった。切れ味が持ち味のダッシャーゴーゴーには都合のいい展開で、4コーナーで先頭集団に並ぶと瞬発力勝負。4コーナーでいち早く動いたタイミングは絶妙。川田騎手の持ち味である流れを読む力が久々に発揮された。脚を十分にためた状態で前にいる馬たちには「切れ味」という点ではアドバンテージがある馬。期待通り一瞬で抜け出すと、最後、2着となったグリーンバーディーの猛追を凌ぎきった。内容はもちろん評価。コンスタントにこういう脚を使えれば、もっと出世はできるだろう。平坦よりも基本的には坂のあるコースがいいはず。ただ、今回は展開がうまくはまったのも事実。安定した結果が残せるかは…。
  • 2着グリーンバーディーは、多くのファンに負けて強しの印象を残しただろう。道中は馬群の中に入ってしまい苦しい位置。最後直線でどうにかこじ開けて飛び出して来たが、猛追したものの僅かに及ばず。ただ、脚を余した負けで、斤量を考えれば、次が最も楽しみなのはこの馬だろう。坂も問題なし。日本の競馬でも十分対応できそうだ。
  • 3着メリッサは勝ち馬と同様の決め手を活かしたい馬。ただこちらは対照的に直線半ばまで仕掛けを待っていた。これは待ちすぎ。最後は勝ち馬と脚色一緒。それなりには伸びたが、もう少し早く追いかけなければ、位置取りのビハインドを覆すことは難しく…。4着ヘッドライナーは、前々だったが瞬発力勝負となってしまうとどうしても…。もう少し流れてくれた方がスピードを生かせた。5着タマモナイスプレイは、この距離でも対応。1分8秒台の時計も良かったのだろうが、直線は内で窮屈な場所。最後の伸び脚はあっただけに、スムーズなら4着はあった。ともかく、この距離で見せ場作れたのは収穫。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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