【阪神JF】優勝:レーヴディソール

2010(平成22)年12月12日阪神、G1・芝1600m、フルゲート18頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (11) レーヴディソール  牝2 54.0 福 永 1.35.7 33.9 450( -2)
2着 (4) ホエールキャプチャ 牝2 54.0 池 添 1/2  34.1 456( 0)
3着 (18) ライステラス    牝2 54.0 デムー  1  34.5 452( +4)
4着 (1) アヴェンチュラ   牝2 54.0 和田竜 3/4  34.1 462(-12)
5着 (12) ツルマルワンピース 牝2 54.0 安藤勝 ク ビ 34.7 488( 0)
  • レーヴディソールとダンスファンタジア。「二強」と言われた今年の阪神JF。ただ、人気的にはレーヴディソールが1.6倍と実質1強とも解釈できるファンの評価。レースもその通りの結果となった。
  • ゲートが開くと、人気を集めた二強、そしてアヴェンチュラが出遅れ気味となると、前でも主導権を握ろうと動く馬が現れずにスタート直後は、しばらく譲り合いが続く。まずは、内からフォーエバーマークが先頭に立たされるが、何とか引いて外から前に出ようというピュアオパールに交代。結果ペースはかなりのスロー。半マイルが過去10回で最も遅い48秒5。このペースで経験のない馬たちは、うるさいところを見せ、インではトツゼンノハピネスが大きくクビを上げて我慢を強いられる道中。他にもタガノラヴキセキ、オースミマイカらも同様。若駒たちの未熟な部分が出てしまう。そして、二強の一角、ダンスファンタジアもここで若さを見せてしまい、500m過ぎから武豊騎手が抑えるのも利かずに外から引っかかったままに上昇。一気に先団の一角まで上がってしまう。ここで、レーヴディソールは冷静。スタートが決まらないのは、織り込み済みだっただろう。ここまで道中の動きは全く問題なく、スムーズな競馬ぶりで勝ちあがってきたが、今回も中団の位置でスムーズな追走。脚をためる自分の競馬に早くも専念。
  • 一団となったまま馬群が直線に向かうと、前半スローだったため、残り600mからペースが急激に上がる例年とは違う上がりの競馬。純粋な瞬発力勝負となると、やはり33秒台でコンスタントに上がりを繰り出すレーヴディソールの舞台。外からややふらつきながらも仕掛けられると素早く反応。前が楽だったため、なかなか追いつけなかったが、坂を上がったところでキッチリと先に抜けていたライステラス、ホエールキャプチャを捕まえて、見事に2歳女王の座を射止めた。
  • 福永騎手は、結果はともかく内容を意識していたようだが、その意味でも非常に意義のあるレースとすることができたのではないか。前走と同じマイル戦だったものの、時計は2秒近く遅い決着。スローの流れでキッチリと折り合って自分の競馬ができたのは、クラシックを見据えて大きな収穫だろう。また、長い直線で600mキッチリと最後まで伸びきることができた。桜花賞(G1)はもちろんだが、オークス(G1)が行われる、東京コースで対応するためには、今回のように長い距離で末脚を持続させる切れ味だけではない、「タフ」さが必要だが、それもクリアした。母方の血統、そして兄たちの活躍を見る限り、スタミナも備わっているはず。牝馬路線では同世代でアタマ1つ抜けたと言っていい。スタートに不安があるタイプだが、兄レーヴドリアンと同様に下手に前に行って中途半端な競馬をするよりも、脚をためる競馬が現状合っている。出遅れ具合も、幸いにもその兄ほどには極端ではないのも救い。ただ、レースの戦略が限定されるため、極端な展開や、強力な先行馬が今後出てきた場合には厳しい戦いもありうる。
  • 2着ホエールキャプチャは完璧に近い競馬ができたはずで、今回は力の差としか敗因は説明できないだろう。前走は最後方、その前は逃げ切りといろいろなスタイルを身につけてきたこの馬。今回は常識的な先行位置からの競馬。道中、トラブル無く進み内の経済コースを通り虎視眈々。4コーナーでは敢えて持ったままやや位置取りを下げて脚をためて、他馬とひと呼吸ずらしてスパート。内を突いてこちらも最後までいい脚を使ったが、力で外から捻じ伏せられてしまった。ただ味のある競馬ができたのは評価。こちらも距離が伸びてもいいだろう。3着ライステラスは前々で立ち回った。初めてのマイル戦でも結果。正直スパートが若干早かった気もするがよく粘った。デムーロ騎手の豪腕もあろうが、今回は展開的にも楽な競馬ができたのも大きい。前走の京王杯に2歳S(G2)では中団から刺す形。前が止まらなかったが、この馬も長い脚を使えるタイプ。マイル以上もこなせるだろう。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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