【高松宮杯】優勝:キンシャサノキセキ

2011(平成23)年3月27日中山、G1・芝1200m、フルゲート16頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (4) キンシャサノキセキ 牡8 57.0 リスポ 1.07.9 34.0 494(-10)
2着 (8) サンカルロ 牡5 57.0 吉田豊 1 1/4 33.3 494( -2)
3着 (6) アーバニティ 牡7 57.0 四 位 アタマ 33.6 500( -6)
4着 (12) ビービーガルダン 牡7 57.0 佐藤哲 ク ビ 33.7 508( -4)
5着 (1) レッドスパーダ 牡5 57.0 横山典 1 1/2 34.5 526( -6)
  • 3強悲喜こもごも。それでもこの馬の強さは確か。キンシャサノキセキが連覇。賞味期限が短いこの路線では「快挙」。リスポリ騎手も最後に大仕事。(アサノ)
  • ペースは前半33秒6と平均的な範疇。ヘッドライナーが引っ張る流れで、ダッシャーゴーゴーがいつもより積極的な位置取りで2番手を追走。強気の競馬を川田騎手が選択。一方、キンシャサノキセキは先団の位置取り。どの位置からも競馬ができるジョーカプチーノもこの位置。キンシャサノキセキの外側を追走。有力馬の間近でのぶつかり合いとなるか…と思われたが、ここで事件。ダッシャーゴーゴーが3コーナーの手前で急激に内側へ。その煽りを受けてジョーカプチーノが手綱を引き先団の後ろにまでポジションを下げてしまった。キンシャサノキセキも同様に手綱を引かされたが、こちらはジョーカプチーノほど影響はなく位置取りをキープ。これは少なくともジョーカプチーノとっては大きな痛手。能力的には巻き返せるビハインドではあったが、性格的にここから再度闘志に点火することは不可能。結局、ズルズルと後退してしまい10着。残念な結果となった。
  • 一方、首位争いはまだ2頭。直線向く手前で、ダッシャーゴーゴーが早めのスパートを仕掛けると、キンシャサノキセキも追いかける。控えていた分だけキンシャサノキセキに分があったか、直線で抜け出すと後続を寄せ付けずにそのままゴール。連覇達成。もうかつての不安定さはない。とにかく、09年のスプリンターズS以来、1400m以下の距離では連を外していない。かつてはレースぶりに注文がついたため、妥協として短距離を使っていたが、極端に短い距離ではスピードが逆に足りずに勝ちきれなかった。年齢を重ねて今ではスピードも身に付け、折り合いの不安のないこの距離で遂に自分の場所を見つけた。脚質面では強烈な個性はなく、スピードとバランスの取れた能力で活躍。前走は出遅れて59キロでの勝ちある2着。さすがのレースだった。もう完全に完成期を迎えた。年齢的にはどこまでこれを維持できるかが課題だろうが…。
  • さて、ペース的には、後半の時計が34秒3と意外に時計が掛かってしまった。このコースでの同距離といえば、セントウルS(G2)だがこのレースでは前後半のラップがほぼ同一の止まらない展開となっている。おそらくは秋の開幕週ということで、馬場状態によるところが大きいと思われるが、今回は後半の方が0秒7も掛かってしまった。特に直線残り400mの区間がその直前よりも0秒7も減速している。その後の坂でも当然減速。ラップ構成では十分に後続にもチャンスのある流れとなった。事実、サンカルロ、アーバニティが追い込んで2着と3着。サンカルロは中団で待機。直線で怒涛の追い込みを見せた。昨年のこのレースが4着、そしてスプリンターズSで3着と来て今回2着。着実に着順を伸ばしているが、逆に脚質な限界があるのも確か。本来はもう少し距離がほしいタイプだろう。1400mあたりがベストディスタンスなのではないだろうか。3着アーバニティは不安定さはあるが、今回のように一歩引いた競馬で末脚を発揮できた。全く人気がなかったが、昨年はそれほど極端に負けていない。前走も2着。今回は四位騎手がうまく中団のほどほどの位置で脚をためた結果だろう。
  • さて、4位入線ながら11着降着となったダッシャーゴーゴー。実にスプリンターズSに続いて降着となる珍記録を作ってしまったが、川田騎手には言いたいことがたくさんある。だが、何よりも指摘したいのは位置取りである。この馬の良さは先団でためての差し脚だろう。気分良く行かせすぎてしまったのではないか。ペースを考えれば決して間違ってはいないが、G1で勝ちに行く競馬は位置取りを強気にすることではなく、自分の競馬をすることだろう。最後時計が掛かったように、差しが決まる展開だったはずで本来はキンシャサノキセキより前で押し切るタイプではなく、後ろから差すタイプだろう。その焦りが結局走行妨害を招いた一つの原因となったのは結果としては確か。大事に乗って欲しかったが…。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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