【ラジオNIKKEI賞】優勝:フレールジャック

2011(平成23)年7月3日中山、G3・芝1800m、フルゲート14頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (10) フレールジャック 牡3 54.0 福 永 1.46.9 34.4 436(-10)
2着 (7) マイネルラクリマ 牡3 56.0 松 岡 3/4 35.0 468( 0)
3着 (2) カフナ 牡3 55.0 柴田善 1 3/4 34.4 474( +6)
4着 (5) ターゲットマシン 牡3 54.0 田中勝 1/2 35.2 484( +6)
5着 (6) アバウト 牡3 53.0 芹 沢 1/2 35.7 516( +8)
  • スタートして1コーナーに向かうところで、プランスデトワールのアクシデント。横山典騎手が騎乗停止というのは、やや可愛そうな気もするがケジメをつけるためなのだろう。3番手でコーナーリングをしようというところで、なぜか直進してしまい制御不能に…。外にいたディアフォルティスを外に寄せるようにして逸走…。直後にいたショウナンパルフェも影響を受けてしまい、大きく外に振られた上に位置取りを下げてしまい、ジ・エンドとなってしまった。展開には大きく影響はしなかったが…。残念なアクシデントとなった。さて、この中で先頭に立ったのはアバウト。パドックでは発汗激しく、テンションが心配だったが、1000m通過が59秒7とまずまずのペースで隊列を進めていく。マイネルラクリマは、2番手でこの流れを追走。そして、そこから2、3馬身後ろの先団後ろに位置どったのが、2番人気のフレールジャック。中盤のペースは12秒2から12秒台で進むゆったりとしたペースで各馬様子を見ながらの道中となった。ショウナンパルフェは、向こう正面で一応中団の外にまで押し上げたが…。ここまでのロスがあまりにも大きかったか。そして、カフナはさらにその後ろとなった。
  • この道中の流れは、比較が難しいが同距離で毎年行われている3歳重賞のスプリングSと比べるとやや速い道中の流れ。脚を各馬十分にはためられない、時計上ではそう解釈できる流れだった。ただ、最後の最後までラップは動かずに有力馬が牽制をし合うような展開。ジワッと動いたのは、先団のマイネルラクリマ。4コーナーで先頭のアバウトに並びかけると、残り300mで満を持してゴーサイン。このタイミングは抜群で完璧な勝ちパターンのレースを松岡騎手はした。だが、ここで計算違いの末脚で飛んできたのが、フレールジャック。最後の坂までに背後に詰め寄ると、坂上でキッチリとマイネルラクリマをかわして初重賞を無傷の三連勝で飾った。
  • 全体的には上がりのヨーイドンの印象で、逃げたアバウトも5着に粘れた流れ。その中で中山競馬場での勝ち方としては、地力でジワジワと上がって押し切ろうとしたマイネルラクリマは完全に勝つための競馬で、直線抜け出したときは勝ったと思ったが…。とにかくフレールジャックの末脚が規格外だった。切れ味だけで中山で差しきるという競馬は、坂があるとはいえなかなかできない。それこそ、父ディープインパクトのような柔らかい末脚だった。今回マークされたラスト2ハロンの時計は23秒1。先に引用したスプリングSに当てはめると、過去10回で2番目に速い時計となる。ただ、最も速い時計の回は、前半が62秒台だったため上がりが出やすかったのだろう。今回は1分切る5ハロンの流れゆえ、この弾けっぷりは秀逸。一瞬の切れ味だけではなかなか差し切れない、パワーが必要なコースの中山で、この瞬発力は脅威だ。秋は神戸新聞杯(G2)から、菊花賞(G1)か、天皇賞・秋(G1)かを決めるようだが、逆にスピードさえあれば、マイルあたりでも…。ヨーイドンの上がりよりも、今日のようなある程度速い流れでも速い脚が使えるだけに、マイラーとしての資質も十分。ディープインパクト産駒は、リアルインパクト、マルセリーナとマイルに名馬が出ている。この産駒特有のスピードの基礎値の高さと瞬発力を生かせるのはマイルではないだろうか。
  • 2着マイネルラクリマは、力負けか…。得意のコースでこういうパターンで押し切れなかったのは痛い。地力を強化する必要があるだろうが…。松岡騎手は感べきに乗ったが…。3着カフナは、スタートで後手。だが、内枠を生かしてある程度巻き返す選択肢もあったが、中団後ろで待機。今回のペースは確かにそれなりに数字上は流れたが、前の馬同士での決着。結果的には、春のような前々の競馬をすべきだっただろう。最後の末脚は見せ場あったが、位置取りとコース取りの差は大きかった。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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