【函館記念】優勝:キングトップガン

2011(平成23)年7月24日函館、G3・芝2000m、フルゲート16頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (4) キングトップガン 牡8 54.0 横山典 2.00.3 35.3 510(+12)
2着 (3) マヤノライジン 牡10 53.0 松 田 ク ビ 35.6 476( +6)
3着 (13) アクシオン 牡8 57.0 三 浦 1 3/4 35.5 532( +4)
4着 (1) メイショウクオリア 牡6 56.0 藤岡佑 ハ ナ 36.2 478( -2)
5着 (2) コロンバスサークル 牝5 52.0 四 位 アタマ 35.7 454( 0)
  • 前後半が59秒7−60秒6とほとんど変わらないワンペースのレースラップだったが、細かく見ると5ハロン目の時計がポイントだったか。12秒8と一旦タメができるとあとは緩やかな加速。急激な加速もなくジワジワとした加速。ただ、例年並みの勝ちタイム、2分0秒3が示すように極端な速い時計でもなかったことでスタミナ不要のワンペース。小回り、洋芝はともかくとして後ろにいてはまず届かない流れだった。明暗を分けたのは位置取りに尽きるだろう。メイショウクオリアが最内枠から逃げる展開。小気味のいいラップで、自身も入着を果たしたように、これはうまく調節された逃げのペース。藤岡騎手がうまく引っ張った。この流れで、人気馬は展開に左右されずに自分の位置取り。
  • 1番人気のマイネルスターリーは、先団を見る形でコロンバスサークル、キングトップガンが内。その前のインコースに2着となるマヤノライジンがいるという隊列。マイネルスターリーにしてみれば、有力馬とほぼ同位置という、この作戦自体は悪くなかったと思う。ただこの人気上位3頭の明暗を分けたのはコース取り。上述のように後半にゆったりと加速していき前が止まりにくい展開では、位置取りと共に、とにかくコースロスをいかにしないかが重要となる。実はコロンバスサークルは、スタート後の直線で隣から出していったマヤノライジンの後ろになるのを嫌って、一旦下げて外目を追走することを選択した。マヤノライジンが後半で後退する時にさばくのに時間が掛かると考えたためだろう。ただ、これが、レース後、四位騎手が認めたように裏目となってしまった。結局、そのマヤノライジンの後ろに入ったのは、キングトップガン。横山典騎手はもう少し前の位置取りを想定していたと思うが、馬が意外に行けなかった。だが、このおかげでコロンバスサークルが外に転進したところをインに潜り込んでマヤノライジンの後ろ。四位騎手の判断はマヤノライジンの力量の見積もりが結果としては誤っていたこととなろうが、仕方がない。
  • キングトップガンは、このことで最短距離を走れたことは大きい。3コーナーからペースがさらに上がって各馬が外へ。マイネルスターリーも大外に出してまくっていこうとするが、前が止まらず、自身も余計な距離を走らされたために差を詰められない。コロンバスサークルも4コーナーで前が詰まるようなシーンも。外目にいたために逆に前が壁。なんという皮肉な…。だが、これもまたレース。各馬がコースロス、馬群の壁で苦しむところ、内を抜けたのがマヤノライジン。直線鋭い脚で抜けた。だが、さらに後ろからやはりインを突いていたキングトップガンが追いかけてくる。最後の最後でマヤノライジンの脚が止まったところを差し切って重賞連勝となった。
  • 51キロと斤量に恵まれた感もあった、目黒記念(G2)の勝利。今回も54キロと引き続き軽量。だが、斤量はともかく前々の競馬ができた前走の収穫をここでも見事に発揮できた。テンの脚はある方ではないので、実際はもう少し長い距離の方が道中、スムーズに運べそうだが今回は横山典騎手のコース取りが素晴らしかった。先行していい脚が使える今、大崩れはしないだろう。次は札幌記念(G2)とのことだが、相手強化で試金石。定量戦で力が試される。
  • 2着マヤノライジンは、松田騎手が前走に続いて前々の競馬。これが好走の原因だろう。10歳馬でもまだ堅実。勝ちに行く競馬で最後脚が僅かになくなってしまったが、内容は文句なし。3着アクシオンは、中団から差し込んできたがやはり位置取りが最後まで響いた。4着メイショウクオリアは、今は逃げてのレースが合う。しぶといレースができそう。5着コロンバスサークルは、最後は追い上げたが…。ロスが多い競馬となってしまったのは残念。1番人気のマイネルスターリーは8着。連覇ならず。トップハンデ馬の相性が悪いレース。ただ、昨年はハイペースで差しが利く流れだったが、今年は前が残る展開。慎重な競馬が求められたが大外枠、1番人気ではこういう競馬をせざるを得なかった。評価は下げなくていい。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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