【札幌記念】優勝:トーセンジョーダン

2011(平成23)年8月21日札幌、G2・芝2000m、フルゲート16頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (13) トーセンジョーダン 牡5 57.0 福 永 2.00.4 34.5 486( +4)
2着 (2) アクシオン 牡8 57.0 吉田隼 ハ ナ 34.5 518(-14)
3着 (8) レッドディザイア 牝5 55.0 四 位 1/2 34.0 484( +6)
4着 (10) コスモネモシン 牝4 55.0 津 村 1 1/4 34.2 456( -4)
5着 (4) カリバーン 牡4 57.0 蛯 名 ハ ナ 34.9 496( -2)
  • 逃げ馬不在のメンバー構成。実力馬トーセンジョーダンが、力の違いで久々に隊列を引っ張り押し切る競馬をする可能性もあったが、スタートすると人気の一角、キングトップガン、横山典騎手が強気に先頭へ。展開、メンバー構成を考えれば、横山典騎手ならば、ありうる作戦とは思ったが…。1000m60秒4という平均ペースでレースを演出した。各馬の位置関係は、キングトップガンの後ろにはカリバーン、マイネルスターリー。さらにインでアクシオンという位置取り。1番人気トーセンジョーダンは先団の一角でこの流れに乗った。道中は流れ以上に各馬落ち着いた追走。向こう正面に至っても、隊列はほとんど変わらないまま。この「落ち着いた中盤」がレースの結果を大きく左右することになった。レースが動き出すのは、3コーナー過ぎでようやくマカニビスティーとレッドディザイアが外からまくっていった残り600mあたり。それまではトーセンジョーダンも含めて各馬冷静な道中。どの馬も動き出さず、牽制が続いた。結果、最後までのギリギリまでラップが動かない稀有な展開となり、上がりの脚勝負となった。
  • 結果的に勝負どころとなったのは残り600mで、その直前のラップタイムと比較して0秒7も急激に加速。叩きあいが始まった。ちなみに、この残り600mに至るまでの残り1400mまでの時計は85秒7と過去10回で2番目に遅い時計。例年であれば、残り800mぐらいからジワッとペースが上がっていくのがパターンであるが、今年はメリハリのあるペース。つまり、基本的には上がり勝負のヨーイドンの競馬。直線に入ると瞬発力勝負となった。逃げたキングトップガンは後退していったが、カリバーン、トーセンジョーダンが外から急襲。内からはスルスルとアクシオン。外からレッドディザイアも来たが、一旦伸びが鈍ったトーセンジョーダンがもう一度ゴール前で加速。アクシオンを差し切るというより、捻じ伏せる最後。地力の差でトーセンジョーダンが勝利をもぎ取った。
  • 勝ったトーセンジョーダンは、スタートでやや後ろ。このメンバーなら久々の逃げもありうると思ったが、福永騎手は大外枠ということもあり、また行き脚がつかずに先団のやや後ろ。逃げないのはいいとしても、この位置取りは想定よりもやや後ろだっただろう。本来であれば2、3番手で自分から動ける競馬が理想。しかし、今回は久々ということもあってか、動きが鈍い。4コーナーではこれで届くのかという手ごたえだった。だが、そこからがさすがだった。今回は、良化過程という解釈であれば、問題のないレース。極端な上がりの脚があるというタイプではないが、このペースで押し切った。距離はもう少し長い方が本来のスタミナを活かす競馬ができそう。後半初戦としては文句なし。2着アクシオンは完璧な競馬。洋芝では崩れない。こういうペースではいかに距離損を防ぐかがカギだったが、内枠をうまく利してスルスルと抜けてきた。
  • 最後は地力の差か。別定戦なら違っていた可能性もあるが、今回の負けは現時点での力の差。謙虚に受けとけるべきだろう。3着のレッドディザイアはたいしたもの。後方から無理をしない競馬で、直線の瞬発力比べに臨んだ。位置取りとしては後ろ過ぎたが、直線だけで一気に外から差し込んだ。最後は勝利も見えたが、久々の影響だろうか失速…。ただ、一瞬の切れ味はまだまだ一戦級であることを証明。叩かれた次は楽しみ。4着コスモネモシンは連闘で挑戦。この馬も後方で控えていたが、4コーナーで上昇。4コーナーでやや窮屈となったが、距離を考えれば前走のように早め進出よりも、今回のようにタメて直線勝負という選択は正しいと考える。最後はよくつめたが…。5着カリバーンはキレ負け。位置取りは流れを考えると絶好。最後に失速してしまったのはG2レベルの壁か。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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