【新潟記念】優勝:ナリタクリスタル

2011(平成23)年8月28日新潟、G3・芝2000m、フルゲート18頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (5) ナリタクリスタル 牡5 57.5 武 豊 1.59.1 33.8 478( 0)
2着 (9) サンライズベガ 牡7 56.0 北村宏 ク ビ 34.1 508( -8)
3着 (3) セイクリッドバレー 牡5 57.0 丸 山 1 1/4 33.3 490( 0)
4着 (7) タッチミーノット 牡5 56.0 三 浦 ク ビ 33.6 492( 0)
5着 (8) プティプランセス 牝5 50.0 武士沢 ハ ナ 33.1 460( +6)
  • 予想通り、行く馬が不在で各馬が様子見のスタート後。サンライズベガが、積極的に主導権を握って先頭へ。2番手にナリタクリスタルがつけた。有力馬のタッチミーノット、エオリアンハープ、セイクリッドバレーは後方待機タイプ。さらに少頭数ともなれば、スローは必至。敢えて玉砕覚悟で大逃げする馬まで考えられたが、サンライズベガは非常に慎重な逃げを展開。徐々に中盤にかけてブレーキをかけつつ、1000m通過は60秒9と過去10回で2番目に遅い時計となった。3番手にオペラブラーボ。そして、タッチミーノットは前目の先団後ろの位置と人気馬では最も前となった。三浦騎手の展開の読みの結果だろう。これは悪いことではなかった。ただ、一点誤算があったとすれば、後ろの馬を気にしすぎたことだろうが…。そして、スローの凝縮された馬群の中にセイクリッドバレー、出遅れたエオリアンハープが最後方という位置関係。ほぼ想定通りだっただろう。
  • ただ、結果から言えば、人気各馬は互いを意識しすぎてしまった。3コーナーまでに馬群と先頭との差は、昨年のこのレースで馬券に絡んだ2頭が前にいながら、人気がなかったこともあるだろうが、あまりにも気分良く行かせすぎてしまったのではないか。特に脚質的にギリギリまでタメざるを得ない、エオリアンハープ、セイクリッドバレーは仕方ないとしても、タッチミーノットは積極的に自分で競馬ができるタイプのはず。まして位置取りも人気馬では最前線。直線に入ったところ、残り800mの時計だが、通過タイムは73秒3。これは3番目に遅い時計。当然、これ以上前を楽に行かせると長い直線とはいえ、差し切ることは難しいラップタイムだった。だが、三浦騎手はここでも後ろを待つ。騎乗の仕方としてはセオリー通りだろうが、能力が拮抗したこのメンバーでは、あまりに慎重な乗り方だったように思う。前の2頭も上がり34秒1、33秒8を使った。逆転をするには、これ以上の脚が必要な流れ。結果論ではあるが、前が残る流れでもう少し早く差を縮められていれば…。
  • さて、直線に入るとサンライズベガ、ナリタクリスタルが抜け出して先頭争い。後方から追い込み各馬が差し込んでくるが、上がりの勝負となったことで、なかなか前との差が縮まらないまま。最後まで2頭が叩き合いを繰り広げて、後ろから追いかけた分だけアドバンテージのあった、ナリタクリスタルがゴール前で抜け出して連覇達成のゴール。勝ったナリタクリスタルは、ムラのある馬で、前走は全くいいところがなかったが、今回はスムーズに競馬。G3では正攻法で安定した競馬ができる馬。今回は展開も向いた。この後、一戦してから天皇賞・秋(G1)を目指すとのこと。まだ地力面で不安もあるが…。武豊騎手はノープランだったとのことだが、結果として馬の出たなりで正解。いい騎乗だった。
  • 2着サンライズベガはこの条件が合う。先行力と、前の位置から鋭い脚が使える馬でこういう展開の新潟コースは絶好の条件だった。ラスと3ハロンがほぼ同タイムだった昨年は35秒台の上がりで3着だったが、今回は34秒台で持ちこたえた。3着セイクリッドバレーは丸山騎手がうまくインに入れたが。前回は外から追い込むも前で勝ち馬にいい脚を使われ追い込みきれず。その反省を活かして前目の位置から差し込んだが、やはり前の馬にいい上がりを使われてしまった。このいう競馬一手だと厳しい。4着タッチミーノットは外から追い込んだが、こちらも脚色一緒。地力で競馬をするところを見てみたいと思うが…。
  • 8着エオリアンハープは前走の勝ちっぷりは素晴らしかっただけに残念。末脚も不発。とはいえ33秒9の脚。もっと限界に近い32秒台が出るような条件であれば出番はあっただろうが、そこまで極端なペースでも、そして馬場でもなかった。個人的にはオペラブラーボの敗戦は残念。位置取りも良く展開も絶好。直線ではいい手ごたえで、いつも切れ味なら抜けてくるはずなのだが…。現状、距離がやや長いか。あるいは、このあたりが実力なのかもしれないが…。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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