【セントウルS】優勝:エーシンヴァーゴウ

2011(平成23)年9月11日阪神、G2・芝1200m、フルゲート16頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (9) エーシンヴァーゴウ 牝4 55.0 田辺裕 1.08.5 34.3 464( -2)
2着 (13) ラッキーナイン せ4 59.0 プレブ アタマ 33.9 480(-12)
3着 (14) ダッシャーゴーゴー 牡4 58.0 川 田 1/2 34.1 526( +4)
4着 (7) サンカルロ 牡5 57.0 吉田豊 1/2 33.5 494( -6)
5着 (5) テイエムオオタカ 牡3 55.0 和田竜 アタマ 34.6 470(-10)
  • 前半34秒1は、例年のこのレースの中ではゆったりとした流れ。テイエムオオタカがスムーズにここでも先手を握って、いいペースで刻んで行った。2番手につけたのはエーシンヴァーゴウ。1番人気のダッシャーゴーゴーは中団の外をつける形。サンカルロは好スタートを決めたが、下げてしまい後方からの競馬となった。さて、このレースは例年ほとんど前後半の時計の差がないレースとなっている。つまりは、前が止まりにくいペースということ。もちろん、開幕週の馬場、小回りコースという点も影響しているだろう。今年も逃げたテイエムオオタカが最後まで踏ん張る流れ。後半3ハロンは34秒4と過去10回で最も遅いタイムタイ。基本的には先行馬有利の流れとなった。
  • 1番人気のダッシャーゴーゴーは、いつも通りの位置取りで外から動いて、いつも通りに4コーナーで外から進出。直線ではこれまたいつも通りに抜ける手ごたえを見せていたが…。直線半ばで脚がパタッと止まってしまった。高松宮記念(G1)、CBC賞(G3)と堅実な走りを見せている阪神のこの距離ではあるが、今回は伸びきれなかった。強いて言えば、前半のペースがもっと流れて欲しかったところだろう。状態の面でも次回が本番ということでここはたたき台という意味合いもあったか。上がりは34秒1とまずまずの時計も出ている。次走はまた期待できるとは思うが…。外を回しすぎてしまったことは、プラスではないとはいえ、いつものスタイルだけにそれほど敗因として大きくはなかったのではないか。
  • さて、この流れを存分に生かしたのが勝ったエーシンヴァーゴウだろう。先団につけると直線に入って伸びる、正攻法の競馬。直線ではかなり苦しい競馬となったが、田辺騎手がよく追った。アイビスSD(G3)を快勝しながらも、1200mのコーナーのある競馬では依然として不安が残っていた。前走の北九州記念(G3)では、ゴール前でトウカイミステリーに差しきられたが、3着と結果を出したものの、秋の大一番を狙う上ではまだ不満も。だが、今回は勝ちきった。ただ、前半のペースが楽となったことで、後半の最後のひとふん張りに対応できたという面もあるだろう。スピード優位のタイプでいい位置にはつけられるが、依然として課題は最後の200m。坂のあるコースを克服できたのは収穫としても、中山の急坂、そしてペースが厳しくなった場合に後半耐えられるか…。G1の舞台で戦うにはまだ不安もあるが…。ただ、ここまで期待以上の走りを毎回見せていることも事実。
  • 2着ラッキーナインは末脚炸裂。33秒台で飛び込んだ。4コーナーまで馬群の中でじっと待機。勝ち馬の後ろをついていくように直線へ。ただ、直線ではコース取りを一瞬誤り、勝ち馬の外に出そうとしたが、スペースがなく内に切り替えるロス。一瞬のロスとはいえここはもったいなかった。最後はほとんど並ぶように入線。59キロでこれだけ走るのだから、たいしたもの。瞬発力は随一。次走でも期待できそう。3着ダッシャーゴーゴーは前述の通り。ここは叩き台の一戦。こういう凡走も多い馬で評価が難しいが…。上積みはありそう。4着となったサンカルロは、抜群のスタートを決めながら後ろへ…。吉田騎手、春は一旦降ろされる憂き目にあっただけに今回の騎乗はどうかとも思うが…。ともかく、馬自身も久々でスムーズに追走ができていなかったことも影響したか。最後はやはり直線入り口でスペースが厳しくなって…。最後の200mで猛追したが届かず。超教師の指示通り中団につけられていれば…。残念。5着テイエムオオタカは、こういうペースではしぶとい。だが、現状ではここが精一杯だろう。6着エーシンリジルは前走、速いペースでついていけなかったが、今回はさすがにスムーズにレースが出来た。ただ、いつものような脚がなかった。この後は一息入れて成長を促す模様。前が止まらないペースで決め手が生きなかった。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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