【スプリンターズS】優勝:カレンチャン

2011(平成23)年10月2日中山、G1・芝1200m、フルゲート16頭、曇・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (10) カレンチャン 牝4 55.0 池 添 1.07.4 33.8 486( 0)
2着 (3) パドトロワ 牡4 57.0 安藤勝 1 3/4 34.6 518(-10)
3着 (14) エーシンヴァーゴウ 牝4 55.0 福 永 ハ ナ 34.3 462( -2)
4着 (5) ロケットマン セ6 57.0 コーツ 1/2 34.5 486( +7)
5着 (1) ラッキーナイン セ4 57.0 プレブ ク ビ 34.5 484( +4)
  • ビービーガルダンの「ひとりステイヤーズステークス」の影響で、スタートがかなり遅れた。スプリンターが揃っただけに各馬の落ち着きが気になったが、問題なし。スタートすると、ほぼ予想どおりの隊列。まず逃げたのは、ここのところ行ききれなったヘッドライナー。敢然と今回はハナを主張する。2番手にパドトロワが追走。そして、その後ろにロケットマン。ここのところ、彼自身を完成の域に導いた、「先団に控える」競馬をここでも変わらず。やや掛かり気味だったとはいえ、この馬のパターン。また、もう1頭、人気となった外国馬のラッキーナインだったが、この馬も今回はいいスタートを決め、先団のインを追走。これはやや想定外だったが、スピード能力で前へ。ケイアイアストン、フィフスペトルらが続き先団のお終いにいたのが、カレンチャンだった。そして、馬群は一旦2馬身ほど切れて、2番人気のダッシャーゴーゴーが続いていく。
  • さて、前半のペースは例年並の33秒ちょうど。このレースは、32秒台に突入する場合もあるが、基本的にはペースがどうあれ前が止まらないレースが多い。このレベルのスプリンターは、結局前半のタイムが多少速いぐらいでは、後半潰れるということはないのだろう。やはりスプリント戦は小細工なしのスピード勝負が本質。その意味では、坂があろうとも、多くのこのレースの勝者が逃げ・先行で押し切った馬であるということは頷ける。今年も極端な脚質の馬は届かず。先団の馬たちで決着した。カレンチャンは、4コーナーで外へ。手ごたえは抜群だった。直線では先団の馬同士の激しい争いとなったが、敢然と抜け切って連勝の先に遂にG1までたどり着いてしまった。
  • ここまでの連勝はもちろん力がなくてはできないこと。ただ、このチャンピオンを決めるレースでは相手関係含めて、未知の不安は多くあった。G1でのペースへの対応、中山コース…など。ただ、前走のキーンランドカップ(G3)は、かなり内容が濃い一戦。洋芝での33秒台のペースで強気な競馬で勝ちきっていた。負かしたビービーガルダンを物差しにすれば、G1の舞台でも十分に戦える可能性を示唆したが、ここまで強いとは。今回も、ペースに自ら乗って行き、最後に差し切る強気の競馬。夏を越えて状態面だけが不安要素だったが、この日も順調な姿。道中も文句なし。安定した強い馬だ。池添騎手が外目を回ったのも、インがゴチャついたこのレースでは、結果論だが良かった。さて、世界2位のロケットマンは月並みな言い方をすれば不発に終わった…。パドックでの馬体は今まで目にしてきた、テイクオーバーターゲット、サイレントウィットネスなどの隆々としたものとは違い、思ったよりも目立たない印象。毛ヅヤも可もなく不可もなく…。状態面はどうかとも思ったが。時計的には、今回のようなレースでも対応できるはずで、少し残念な負け方。4コーナーで既に手ごたえを失っていたが、直線では最後まで世界の誇りで戦ってくれたが…。海外でのレースでのパフォーマンスを考えると…。前半これだけ流れてなおかつ先団から差すというレースはなかなかないのだろうか…。
  • 2着パドトロワは、この舞台で一気の相手強化。しかし、スピードをここでも発揮。インでラッキーナインを妨害したかのように見えた挙動はあったが…。春から夏にかけて一気にこの馬もここまで上り詰めた。スピードが豊かで、前々でそのスピードを維持できる馬。この馬もスプリント戦では脅威の存在となりそうだ。3着エーシンヴァーゴウもここでは距離がギリギリだけにどうかと思ったがいいレース。持ち前のスピードでいい位置を取れたが、後半が課題、と思われたのだが4コーナー過ぎるとパドトロワを捕らえようかという勢い。最後は脚が上がったが坂のない平坦コースなら、まだまだ勝ち負けできる。意外に奥の深い馬。5着ラッキーナインはペストの距離ではなく立ち回りがカギと思われたが、今回はうまく先団へ。直線でもいいところにいたが…。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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