【マイルCS】優勝:エイシンアポロン

2011(平成23)年11月20日京都、G1・芝1600m、フルゲート18頭、晴・稍重

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (5) エイシンアポロン 牡4 57.0 池 添 1.33.9 34.9 506( +6)
2着 (1) フィフスペトル 牡5 57.0 横山典 ク ビ 35.1 454( -4)
3着 (13) サプレザ 牝6 55.0 ルメー 1 1/2 34.7 452(---)
4着 (2) ホエールキャプチャ 牡5 57.0 北村友 ク ビ 35.0 518( -2)
5着 (8) リアルインパクト 牡3 56.0 福 永 3/4 35.1 508( 0)
  • 中心不在のマイル路線で、リアルインパクトが勝てば絶対王者となりうるレースだったが、一方で外国馬含めて実力が拮抗したメンバー構成。馬券的には面白いレースとなった。堅い馬場で時計の出るレースが続いていた京都コース。しかし、今週の雨で湿り気を含み、またCコースとなったことで馬場の状況がやや変わったか。予想通りのシルポートの逃げとなったが、天皇賞・秋(G1)のような猛ラップではなく、600m通過34秒4、半マイル通過が46秒7。馬場を考えれば評価は難しいが、数字上は例年並の平均的な逃げ脚となった。個人的には天皇賞・秋の逃げとアベコベのような気がするが。こっちでガンガン行ってほしかった…。
  • さて、この流れで結果的には前にいた馬が馬場と展開を味方につけて上位を占めた。エイシンアポロンは、先団の馬群の中。前走は仕方がない形で後方からの差す競馬となったが、久々に騎乗となった池添騎手、今回は本来の競馬の先行策。さらに先団にはフィフスペトル。いまや逃げ差し自在の馬となったこの馬。横山騎手は今回は最内ということを考えて、前々の位置取り。さらには、昨年の1番人気だったダノンヨーヨーまでが北村友騎手の判断で先行策。今回はスタートも決まったのが大きかった。さて、一方で1番人気のリアルインパクトは中団位置からの競馬。前が速くなることを警戒したのだろうか、ここのところ積極的な競馬で結果を出していた同馬だが福永騎手の判断で中団に待機。だが、これが最後の明暗を分けることになった、一つの要因だろう。ただ、2番人気のリディルは4番手のいい位置につけたのだが…。
  • 後半の半マイルは久々に03年以来の47秒台。時計が掛かるレースとなった。やはり位置取りとしては前有利のレースだったことは確かだろう。エイシンアポロンは4コーナー回ると先団の位置からスッと伸びて加速。ここでの池添騎手の判断は落ち着いていた。この馬場で外の馬はある程度見切っていたのではないか。4コーナー回ってむしろマークしていたのは、フィフスペトルだったような乗り方。この即座の切り替えで仕掛けは決して早くなりすぎず、直線半ばでの絶好のゴーサイン。最後までマッチレースとなったが、最後に捻じ伏せてG1馬となった。
  • エイシンアポロン、大きなブランクがありながら遂に栄冠に辿りついた。クラシック路線でも期待されていた馬で、4歳世代の有力馬の一角ではあったが…。距離は決してマイルまでにとどまるとは思えないが、現状での安定感を考えるとこの距離がいいのだろう。ただ、2000mぐらいでもしぶとい競馬ができそうで、今後の選択肢は広がる。ピッチ走法で渋った馬場も問題なくこなした。池添騎手の位置取り、仕掛けもまた大きな勝利への貢献となったが、馬の力も当然高い。
  • 2着のフィフスペトルは、特に理由もなく人気薄となっていた気がするが…。前走はスプリンターズS(G1)で全く度外視していいレース。それでも6着と格好をつけているのだからむしろ評価して良かった。京成杯AH(G3)でも見せたマイル適性を見せたが、こちらも最内枠で腹を決めた先行策が好走できた理由の一つだろう。3着サプレザは、これで3年連続の掲示板。同じパターンで差しが届かないという負け方。脚質的に仕方がない。しかし、この馬場で来るあたりパワーが必要な馬場でやはり走るのだろう。4着ダノンヨーヨーは、インをついてしてやったりの騎乗。久々の先行策となったが、土曜日の競馬を見ても前々だけではなくコースロスをいかに防ぐか。外と内で実は馬場状態が変わらないという騎手もいただけに、ますますこのコース取りが重要となっていた中でも好騎乗だろう。直線で外に出すのにロスをしたのが痛い…。3着はあった。だが、昨年より着順を下げたことも確か。果たしてここから巻き返せるのか…。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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