【シンザン記念】優勝:ジェンティルドンナ

2012(平成24)年1月8日京都、G3・芝外1600m、フルゲート16頭、曇・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (7) ジェンティルドンナ 牝3 54.0 ルメー 1.34.3 34.7 466( -4)
2着 (3) マイネルアトラクト 牡3 56.0 岩 田 1 1/4 35.0 512( -8)
3着 (6) プレミアムブルー 牡3 56.0  幸  1 1/4 35.3 464( -4)
4着 (11) トウケイヘイロー 牡3 56.0 後藤浩 ク ビ 35.1 480( +6)
5着 (12) シゲルアセロラ 牡3 56.0 勝 浦 3/4 36.0 472( -4)
  • 朝日杯FS(G1)組と新興勢力の1戦。クラシックを睨んで新星の登場を期待したいレースだった。牡馬では朝日杯の内容が評価されてトウケイヘイロー、2勝馬のオリービンらが人気を集め、牝馬では昨年、このレースで1番人気ながら敗退してしまったドナウブルーを姉に持つジェンティルドンナが1勝馬ながら、2番人気に推された。レースは、シゲルアセロラが逃げてペースを作るが、結果から言えば先行した3頭が全て掲示板に載った。つまりは、前が止まらないペースだったということだろう。前後半の半マイルの時計は47秒2と47秒1。そして、後半は特に11秒台の後半でずっと推移し続けるペース。ワンペースで抑揚がないため、なかなか極端に後ろの馬にとっては差し切ることが難しいレースとなった。この点で、出遅れてしまったオリービンは致命的。後方4番手で競馬を進めていったが、結局最後まで見せ場を作れなかった。
  • さて、1番人気のトウケイヘイローは上手く先団5番手の外。いい位置取り。一方でジェンティルドンナもそのすぐ内を追走していく。このペースでもややうるさいところを見せていたが後半には落ち着いて、ペースの割には縦長の隊列の前目の位置取り。直線に入ると縦長の隊列で後ろの馬はなす術が無いリードを奪われたまま。ペースは1000m通過が58秒8とやや速かったが決してハイペースではなく昨年と同タイム。消耗するようなペースではなく、ほど良く流れるペース。この結果、流れに上手く乗って消耗をしていなかった前の馬たちの叩き合いとなった。ここで差が出たのは瞬発力。ジェンティルドンナの末脚が爆発する。前走の初勝利時も圧巻の脚を直線で使ったが、今回も馬場の内目を一瞬で抜けてしまうと他の馬は追いつけないまま。姉の借りを返す、素晴らしい完勝。
  • このレース、牝馬が勝つこと自体はよくあるのだがこの馬の場合は、内容がいい。ワンペースが続き最後は前の馬同士の叩き合いとなったが、牡馬たちは伸びきれずに位置取りそのままに入線。スタミナ切れというわけでもないだろうが、抜け切る脚がなかった。だが、ジェンティルドンナにはそれがあった。道中はまだ不安定な動きがあるがこのゴーサインからのエンジンの掛かり方は素晴らしい。牝馬路線には強い馬がいるが、この馬ももしかしたら…という魅力はある。クビが高いのは気になるがマイルでいい競馬をするはず。楽しみ。
  • 上位馬は道中の位置取り通り。人気薄の馬たちが積極的な競馬で上位に入った。2着マイネルアトラクトは位置取りをうまく活かした結果。岩田騎手が完璧に近い乗り方だっただろう。インを回ってロス無く先団で立ち回った。中距離でしぶとさを活かす競馬が合っているのではないか。3着プレミアムブルーも前々で粘った。最後はトウケイヘイローと叩き合いになって、かわされそうになったがしのぎ切った。この馬もスピードタイプというよりスタミナタイプだろう。4着トウケイヘイローは、折り合いをやや欠いてしまった。最後の末脚は物足りないがもっと流れるペースで切れ味を発揮するのではないか。この馬はマイル以下が良さそう。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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