【AJCC】優勝:ルーラーシップ

2012(平成24)年1月22日中山、G2・芝2200m、フルゲート16頭、曇・不良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (3) ルーラーシップ 牡5 57.0 福 永 2.17.3 35.6 504( 0)
2着 (4) ナカヤマナイト 牡4 55.0 柴田善 36.4 484( +6)
3着 (9) ゲシュタルト 牡5 56.0 蛯 名 36.6 520( +8)
4着 (11) サンテミリオン 牝5 54.0 北村宏 2 1/2 37.4 472(+12)
5着 (6) トーセンレーヴ 牡4 55.0 ルメー ク ビ 37.5 464( +8)
  • 終わって見れば強いの一言。ペース、馬場などのファクターに関係なく、強い馬は強い。ただそれだけだった。少頭数での激戦となった今年のレース。人気上位3頭が人気を集めた。リッツィースターが逃げると思われたが、行く気を見せず結果的に押し出されるようにツクバホクトオーがハナへ。さらに、内からはこのゆったりとしたペースで掛かり気味となってしまったトーセンレーヴも先頭に立つ。ナカヤマナイトは先団の内に入ってラチ沿い。1番人気のルーラーシップは出が思ったほど決まらずに後ろから。ゲシュタルトも後方からの競馬となった。例年、スローとなる傾向のこのレース。不良馬場で時計が掛かるとはいえ今回もスローで1000m通過が63秒8。しかし、隊列は縦長。こうなると前が楽なレースとなるのが定石で、トーセンレーヴがどこまで頑張れるかと思ったのだが…。ある程度前の位置取りを取ることは予想されたが、この逃げは決して自分で選択してのものではなく気負って行きたがった結果。何とか800m過ぎでペースを落として後続が一気に近づいてきたが、無駄な体力を消耗してしまった。ノープランの場当たり的な「逃げ」となってしまった。
  • このペースでルーラーシップは折り合いに進境。後方外目の芝のいいところを淡々と走っていった。ただ、これには後半に突入してペースが速くなったことも味方しただろう。前半は、やや時計が掛かったが後半に入ってしばらくは、例年通り12秒台の中盤で推移。これは馬場を考えれば遅くは無い時計。一旦ペースをダウンさせたトーセンレーヴだったが、早めに再度ペースを上げて行った。ルメール騎手としても無理に抑え続けるのはプラスではないと思ったのだろう。馬を気分良く行かせることでペースはアップ。ここでナカヤマナイト、ルーラーシップは外に出して直線での競馬に備える。今の中山は馬場が荒れて外が伸びているだけに、早めの対応。まずはナカヤマナイトが積極的に進出して3〜4コーナーの中間で先頭の後ろに入った。とにかく、ルーラーシップと同位置では瞬発力という点で分が悪い。柴田善騎手としては、位置取りのアドバンテージを生かして前々の立ち回り。ルーラーシップは、ここでもまだ動かずに4コーナー前でようやく上昇。一気にナカヤマナイトの外に取り付いた。直線に入ると大外からこの2頭が伸びて先頭争い。残り600mから例年、さらにペースが上がるが今年は12秒台をキープ。後半入り口のペースアップの反動か。ともかく、この時計の掛かる叩き合いで控えていた分だけルーラーシップには脚がたまっていた。坂下で並ぶと再加速。突き放してルーラーシップが今年の展望を大きく広げる完勝。
  • 実際に競馬をしたのは、4コーナーからだろう。状態のいい大外に出したがこの馬の力なら距離損も関係なし。重い馬場は既に派手な勝ち方をした金鯱賞(G2)で対応力を証明済み。期待に応えて直線鋭く抜けた。道中の折り合いも問題なし。ドバイで見せた精神面の若さを克服。昨年は後半全くレースに出られなかったが、有馬記念(G1)で地力を見せていた。期待以上の内容でアッサリと勝利という最低条件をクリア。古馬トップ格の1頭として堂々と歩んで欲しい。
  • 2着ナカヤマナイトは斤量面を考えれば、力負けは現時点での力の差だろう。先に動いて振り切るはずだったが…。ペースが上がったところで動いてしまった分の不利もあろうが、これが現状。重い馬場でも走るがこの馬は良馬場で切れるタイプなのかもしれない。3着ゲシュタルトはうまいコース取り。出遅れもあったが後方からの競馬で脚をためる形が板についてきた。今回は3コーナー過ぎてインを上昇。馬場の悪いところを嫌って3、4頭分外を回る他馬の間隙を突いた。最後までしぶとい伸び脚はこの馬らしいところ。スタミナがあり長く脚が使えるタイプだけに、後半5ハロンのペースアップにも対応できた。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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