【弥生賞】優勝:コスモオオゾラ

2012(平成24)年3月4日中山、G2・芝2000m、フルゲート16頭、曇・稍重

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (5) コスモオオゾラ 牡3 56.0 柴田大 2.03.9 35.0 474( 0)
2着 (2) トリップ 牡3 56.0 田 辺 1 1/4 35.3 492( -8)
3着 (4) アーデント 牡3 56.0 藤田伸 ク ビ 35.0 462( -6)
4着 (9) ソルレヴァンテ 牡3 56.0 後藤浩 ク ビ 34.9 468( +2)
5着 (15) エキストラエンド 牡3 56.0 デムー 1/2 34.9 460( -8)
  • レースはやや重で前日に続いてパワーの必要な馬場。切れ味タイプの馬たちには厳しい条件だったことは確か。特に、人気の一角だったフェノーメノはいかにも芝のスピード勝負で切れそうな馬体。馬場適性がひとつと割れる要素だった。さらに、時計の掛かる馬場で位置取りも問われた。アダムスピークは外目の枠で前壁を作れずに掛かり気味。スローだったこと、スタンドの歓声の前を走ったこともあるだろう。先団の外で気負った走り。しかし、道中は何とか折り合いをつけた。だが、メイショウカドマツが作った1000mが63秒台のペースは他の若駒を苦しめ、スムーズさを欠く馬も。特に13秒台が連続して出るなど例年にないラップ。一団での典型的なスローペースとなった。ただ、このペースは馬場のせいでもないという点は抑えておきたい。というのも、後半の1000mは47秒7と例年並みの上がりの時計は出ているからだ。つまり、それゆえ63秒台という時計は馬場状態関係なくかなり遅い時計とそのまま評価していただろう。開幕週の翌週の馬場はまだ消耗が少ない。
  • これでは、まず位置取り的に中団より後ろの馬たちは勝負圏外。まして、力の必要な馬場。フェノーメノ、ジョングルールといった人気上位馬はかなり苦しくなった。一方、アダムスピークは中団で待機。このそばにいたのがコスモオオゾラ。さらにトリップも内をうまくついて先団。直線ではいつも通り11秒台が連発。これでは後ろの馬は直線で差を詰めるのは不可能。アダムスピークは4コーナー回るところでブリスアウトの右側の狭いところを狙ったが接触してしまい審議対象に…。これでもたついて伸びきれず。先頭の攻防はまずトリップがインついて残り200mで前へ出る。しかし、外から飛んできたのはコスモオオゾラ。4コーナーで悠然と脚をためて直線で仕掛けられると抜群の切れ味を発揮。坂で抜けきると危なげなく最後まで押し切り、柴田騎手のガッツポーズが炸裂。
  • まずは馬場適性の差だろう。葉牡丹賞でも重い馬場で力強い競馬。そのレースと同距離同コース。今回も地力で勝利。前走の共同通信杯(G3)ではこちらもスローの上がり勝負。ただ、33秒台での勝負とはならない中山。この馬の持ち味のパワーの要る馬場での先行押し切り。ただ、皐月賞で即通用するかとなると…。今回のような条件が揃えば別だが。良馬場ではスローで切れる馬が多い今の競馬界。こいう無骨なタイプはなかなか活躍が難しい。柴田大騎手がクラシックで好勝負する姿はみたいが…。
  • 2着トリップは出来が良かった。前走期待を裏切ったが田辺騎手がうまくインをついて伸びた。この馬は馬場関係なく伸びる脚がある。うまく流れに乗ったとはいえ、これで評価を取り戻したと言っていいだろう。折り合いもついて正攻法の競馬。奥が深いタイプかもしれない。3着アーデントは、道中でクビを何度も振るなど落ち着かなかったが、うまく藤田騎手がトリップの後ろに入れて落ちつかせた。最後はしぶとい伸び。渋った馬場も向いた。とにかく、上位馬は位置取りとこのスローで団子状態となったところをうまくさばいた馬たちが占めた。
  • さて、一方でチグハグな競馬をしてしまったのが人気上位馬たち。1番人気のアダムスピークはパドックから元気がないように感じたのだが…。ともかく、レースでもスムーズさを欠いた。前走は確かに負かした相手が強かったが、インをスルスルと抜けたルメール騎手の手腕も大きかった。ここが試金石と考えれば物足りない。パンパンの良馬場で再度という気もするが極端な脚を使うタイプでもないだけにこういう地力勝負で見せ場を作ってほしかったのだが。2番人気フェノーメノは最後差して来たがやはり展開に泣いた。良馬場で切れそうな雰囲気。今回は度外視していい。弥生賞では人気馬が貫禄をみせてくれないと困るのだが…。これで勢力図が描きにくくなってしまった。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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