【フィリーズレビュー】優勝:アイムユアーズ

2012(平成24)年3月11日阪神、G2・芝1400m、フルゲート16頭、曇・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (4) アイムユアーズ 牝3 54.0 ピンナ 1.22.8 36.5 450( -2)
2着 (5) ビウイッチアス 牝3 54.0 武 豊 1 1/4 36.2 438( -4)
3着 (9) プレノタート 牝3 54.0 安藤勝 ク ビ 35.5 450( +6)
4着 (16) イチオクノホシ 牝3 54.0 石橋脩 1/2 36.2 432( -6)
5着 (1) サトノジョリー 牝3 54.0 岩 田 1 3/4 35.9 418( -2)
  • 桜花賞の切符をめぐる争い。前半の600mのペースは34秒3と重めの馬場ながらも平均的なペースでエイシンキンチェムがペースを作り出す。スタートからの位置取りが心配されたアイムユアーズだったが、スッとインを加速して行き、先団の一角につけることができた。前回はマイルの阪神JF(G1)でも前々でしぶとい競馬だったが、この1400mでも好スタート。2番人気のイチオクノホシは中団。外枠でやや位置取り確保が難しかったか…。3番人気のアンチュラスも中団から。良馬場とはいえ、雨もあり渋った馬場。後半の600mは36秒7と過去10回でもっとも遅い時計。時計の掛かる馬場だったということだろう。
  • だが、結果的には先行馬は勝ち馬を除いて崩れてしまう。正直、このペースで早々に後退してしまった馬たちは、重賞レベルではなかったということだろう。とはいえ、前の三頭は既に重賞で力が足りないことを露呈してしまっていた、エイシンキンチェム、レディーメグネイド、そしてダートからの転戦となったレッドクラウディア。これでは、展開の利だけで好走することは難しい…。ただ、11秒台が続くという近年にない流れだったことも事実。力が足りないということもあろうが、先行馬たちにとっては地力が求められる流れでもあった。特に最後の坂の1ハロンは12秒9も掛かってしまっているように厳しい流れ。
  • 結果、後ろの馬でも直線の瞬発力勝負さえあれば、先行勢を逆転できるレースとなった。ただ、この中でもアイムユアーズは別。地力のあるこの馬にとっては展開の恩恵があれば、それはすなわち勝利への可能性が高くなるということ。先行してこの流れでうまく立ち回ると、直線でスパート。ややエンジンが掛からなかったが馬場が渋っていた分だろう。坂でビウイッチアスにインから迫られたが、ピンナ騎手がムチを入れるとさらに伸びてゴール前で先着。二つ目の重賞勝利となった。
  • とにかく安定した成績ぶりは評価。これで重賞に4連続連対。そして4着以下を未だ記録していない。マイルでも前走、阪神JFで2着と適性を示しているだけに桜花賞でも有力馬の1頭になるだろう。前の位置で安定して競馬ができるのは大きい。安定さを欠く牝馬路線の他の馬たちと比べれば、馬券的な軸とはなるだろう。ただ、勝ちきるイメージに乏しい馬。相手なりに走りはするが…。今回はペースにうまく乗って最後地力でねじ伏せたものの、本番とは相手のレベルが違う。この馬の場合はマイルに距離が伸びてもプラスにもマイナスにもならない…。
  • さて、本番の切符を手にしたビウイッチアス。うまく武豊騎手が馬場のいいところを選びつつもインでロスのない競馬ができた。距離がやや長いだけに脚をためるために後方で待機して、最後は脚を使ったが…。鞍上が述べたように、距離に限界があるタイプだけに最後いい脚で止まってしまった。マイルに伸びても決していいとはいえないだろう。一方で、距離が伸びて良さそうなのは3着したプレノタート。最後方からの怒涛の追い込み。この馬場で35秒5の末脚は立派。ただ、典型的に長い直線で脚を使うタイプ。東京のクイーンカップ(G3)で4着と結果を出しているように外回りのマイルの方が合っているだろう。
  • さて、他の人気馬は…。イチオクノホシは直前で蛯名騎手が負傷してしまい石橋脩騎手に乗り替わり。これがマイナスだったわけではないだろう。枠が外となってしまって追走がやや遅れてしまったか。4着と格好はつけたが。もう少し前で競馬をしたかったところ。また、良馬場で切れ味が増すタイプでもある。本番では馬場が気になる。ラシンティランテはややここ数戦で実力の底を見せてしまっていた気がしたが…。状態は文句なかった。外を回して直線で中団から追い込みをかけたが、こちらは全く伸びなかった。いつも印がつくがこれぐらいの力ということだろう…。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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