【NHKマイルC】優勝:カレンブラックヒル

2012(平成24)年5月6日東京、G1・芝1600m、フルゲート18頭、曇・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (5) カレンブラックヒル 牡3 57.0 秋 山 1.34.5 34.6 460( -6)
2着 (17) アルフレード 牡3 57.0 ウィリ 3 1/2 34.9 516( -2)
3着 (12) クラレント 牡3 57.0 小 牧 ク ビ 34.4 472( -4)
4着 (13) オリービン 牡3 57.0 川田将 ハ ナ 34.5 456( 0)
5着 (9) セイクレットレーヴ 牡3 57.0 横山典 ク ビ 34.2 464( -4)
  • レース前に突然の雨。だが、馬場状態への影響はなかっただろう。それでも、結果的には前が残る時計の掛かったレースとなった。しかしこれは、逃げ馬不在のメンバー構成の結果。スタートすると迷いなく、カレンブラックヒルが先頭へ。前走で控える競馬も経験していたが、秋山騎手は小細工なしで自らレースを主導することを早々と選択。好枠発進でスムーズに先手をとった。人気馬では外から押してアルフレードが先団の一角につけたが、他は中団から後ろ。ちょうど隊列の真ん中、馬群のど真ん中に2番人気のマウントシャスタ。やや出負けしたブライトライン、ジャスタウェイは最後方に近い位置で待機する。しかし、結局前残りの展開となってしまい、後方の馬たちは末脚不発。
  • 前後半の半マイルが47秒3−47秒2とほとんど同じという稀有なペース。とにかく前が気分良くペースを刻んで緩い流れで後ろが追い込みづらい流れとなった。距離は1/2だが先週の天皇賞・春と同様に今週も逃げ馬に有利な流れ。ただ、今回は逃げたのは1番人気。つかまえに行きたくても行けない厳しい状況。これを利して、マイペースでカレンブラックヒルが飛ばしていく。特に遅かったのは1000m通過タイム。59秒9と、とてもマイルのG1戦とは思えない過去10回で最も遅いペース。しかも、きちんと直線に入る前で12秒台にブレーキをかけて脚を温存。ここまで楽にしてもらえれば、前の位置にいる有力馬が押し切れる流れ。直線に入るとためていた脚を使って11秒台にギアチェンジ。残り400mを待たずに、スパートを仕掛ける余裕。最後まで11秒台を続けて、後続を寄せ付けなかった。3馬身半の差は決定的。
  • ニュージーランドトロフィー(G2)では、ハイペースを先団で追走して抜けるという強い内容。今回は、自分でレースを作って勝った。奥が深い馬。小回りを使ってきており不安があるとすれば、小回りの短い直線で一瞬の脚を生かす競馬ばかりだったため、長い直線で脚が持つかというところだったが…。ペースが味方したことも事実だが、これだけの着差での楽勝。素直に実力を認めるべきだろう。馬場も問わずテンよしナカよし終いよしの典型。スピードの違いでマイル路線を戦っているが、父ダイワメジャーのように止まらないで一定のスピードを維持する能力長けているだけに、2000mぐらいまではもつかもしれない。秋山騎手、初めてのビッグタイトルとなったが、まだまだこの馬で賑わせてくれるはず。
  • さて、それにしても後味が悪いのはマウントシャスタ。道中は絶好と言える位置取りだったと思う。先団の後ろの位置で脚をためて直線勝負。位置取りも後ろ過ぎず、また今の極端な上がり勝負とはならない東京の直線であればこの馬の決め手でも十分対応できる上、スローとなったことでスピード馬ではない馬でも上位のチャンスがあっただけに…。非常にもったいない。件の場面は、一旦前のレオンビスティーを、右にいたオリービンに併せる形で、レオンビスティーの右側から交わそうとしたものの、狭くなったため、逆に内側に切り替えしたところで、後ろにいたシゲルスダチに接触してしまい、後藤騎手が落馬してしまった。故意か馬のせいかはわかりにくいが…。ともかく残念。馬は確かにもがいてはいたがスムーズなら…。
  • 2着アルフレードは位置取りの差だろうが2歳王者復活。前走は明らかに叩き台という出来だったが、今回はキチンと仕上げられていた。伸びそうで伸びなかったのは展開のせい。ためればそれなりに切れるタイプだが、33秒台の脚が使いづらい馬場。この位置取りは正解だっただろう。強いて言えば、外枠で外目を走らされた点が…。3着クラレントは驚きの走り。パドックではいい仕上がりだったが…。デイリー杯2歳S(G2)以降の負けは、放馬、出遅れ、距離など様々な敗因があったが…。スパッと切れる脚ではなくジワジワと伸びる勝負強いという長所が、スローで長い直線での長い区間の叩き合いとなったことでうまく出た。スピード優位という印象でもないので本当は1800mぐらいが合うタイプのような気がするが…。4着オリービンは、決め手に欠けるがこういうペースは持って来い。とにかく、いい位置にいられれば簡単には沈まない。勝ちきるには課題多いが、相手なりに走る。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
    競馬を楽しむためのメルマガ!!★名古屋で冠レース!!活字量たっぷり読み物メイン!解説、ニュース、提言、クイズ、登録馬紹介、新馬診断・物語、グルメ、豆知識、コラム、地方競馬観戦記!
    規約に同意して