【エプソムC】優勝:トーセンレーヴ

2012(平成24)年6月10日東京、G3・芝1800m、フルゲート18頭、晴・良

順位 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 着差 上り 馬体重
1着 (6) トーセンレーヴ 牡4 56.0 ウィリ 1.46.7 35.2 468( 0)
2着 (14) ダノンシャーク 牡4 56.0 福 永 ク ビ 33.9 446( +8)
3着 (3) マイネルスターリー 牡7 57.0 柴田大 1 1/4 35.8 488( -4)
4着 (1) セイクレットレーヴ 牡3 52.0 横山典 2 1/2 34.2 468( +4)
5着 (17) シルクアーネスト 牡5 56.0 池 添 1/2 34.1 500( 0)
  • 前日に雨が降り、この日も雨の予報。しかし、結局当日は雨の影響がなく良馬場での開催となった。戦前のペース予想は難解。逃げ馬としては、一応、レッツゴーキリシマがいたものの2年近い休養明け。かつてのような脚での逃げは厳しいと思われ…。スタートするとやはり積極的に行く馬はおらずに、トーセンレーヴが掛かり気味に先頭に立ちかける。これをウィリアムズ騎手が宥めて、何とか先団に。代わって主導権を握ったのはレッツゴーキリシマだった。故障の休み明けとはいえ、この馬の刻んだペースはかつてのスピードスターのイメージのもの。1000m通過は59秒2だが、タメをつくらない「らしい」逃げ脚を飛ばしていく。道中の最も遅いラップが12秒ちょうどというのは、淀みのない流れ。このペースでマイネルスターリーが2番手の内。トーセンレーヴ、レディアルバローザらが続いていく。ここで上手かったのは、ダノンシャーク。長い直線とはいえ、荒れ馬場を意識したか福永騎手は6番手といういつもよりも前の位置取り。距離が長くなって、普通ならば慎重に乗りたいところだが、この決断は素晴らしい。強気の騎乗でトーセンレーヴを積極的に追いかけた。さらにその後ろにはセイクレッドレーヴ、レッドデイヴィスが続き軒並み有力馬は前目の位置取り。このペースながら、各馬、馬場を意識した前掛かりの隊列となった。
  • このレースはもともと、ワンペースの傾向はあるものの直線に入るとペースが上がるという東京らしいパターンが見られていた。だが、今年はタメができないままに直線に入ったこともあり加速は僅か0秒5。道中のペースのまま直線に突入していった。しかし、この直線に入ったところで馬群はかなりばらけてしまう。前が飛ばし続ける中で、追いかけすぎるのは危険という判断だったのかもしれないが、ここで前の3頭、レッツゴーキリシマ、トーセンレーヴ、マイネルスターリーが7、8馬身以上離していく。ここで作ってしまった間隙が最後まで後続の差となる。実はここまでの時計自体は、トータルでは71秒1と例年並み。緩急のない流れではあったものの、時計自体は楽。そうなれば、位置取りの利が先行馬にはあった。マイネルスターリーは終始柴田大騎手の好判断で、インをついての競馬。乾いた馬場を狙ってただ1頭、インコース。柴田騎手のこういう思い切りの良さは感服する。直線で強気に先頭へ。外からは馬場のいいところを通ったトーセンレーヴも。ウィリアムズ騎手はとにかく強気に乗る。トーセンホマレボシも然り。だが、これに馬がこたえる。半ばで先頭に立つとダノンシャークの猛追を退け、5きょうだい重賞制覇を達成。
  • 素質は高いながらも、競馬ぶりが安定せず重賞には手が届かなかったが、今回は地力を全面に出す強気の競馬で開花。ウィリアムズ騎手の試練にきっちりと応えた。状態も抜群に良かったが、やはり能力は高い。このペースで付いていって長い直線でもずっと加速し続けたのは立派。前が止まらない馬場でいいコースを取れたのも幸い。強気に乗ったウィリアムズ騎手だからこそのアドバンテージ。今後は中距離を中心に使われるのだろうが前々で自由に競馬をさせた方がいいのかもしれない。
  • 2着ダノンシャークは、33秒9というこの馬場での限界に近い時計での差しも届かず。福永騎手の位置取りは良かったが、4コーナーでやや脚をためていた分だけ、そこでつけられたリードをリカバリーできなかった。ただ、切れ味勝負をしたいこの馬にとってはこのリスクは仕方がない。勝ちきれない競馬が続くが、今回は相手が悪かった。G3なら順番は回ってくる。3着マイネルスターリーは柴田騎手の貢献が大きい。地力タイプではあるがこのところはいいところがなかった。コース取りのウマさでこの着順。
  • 研究員アサノ プロフィール
    レース回顧やコラムが中心の競馬メルマガ「2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン」主筆。早稲田大学にて助手を務めた後、現在は某研究機関にて地域政策研究に従事。趣味は全国の競馬場巡りで、これまでに中央地方合わせて20以上の競馬場を踏破している。
  • 2回中山3日目やや重−中央地方競馬マガジン
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